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イラストを読む! 犬と猫の臨床歯科・口腔外科

著者 渡邊一弘

岐阜大学 応用生物科学部 共同獣医学科
臨床獣医学講座 獣医外科学研究室 教授

著者は歯科に限らず、普段は外科手術全般を行っていますが、慣れない手術を行う際には書籍掲載の写真や動画を見て、術前にイメージトレーニングをしてから手術に臨みます。
しかしながら、写真や動画ではわかり難いことが多く(特に出血でわからない写真が多い)、直前に文字で読んでも術式がなかなか頭に入らないといった経験があります。そんな時は肉眼的な画像ではなく、まずイラストを頭のなかに描き、そのなかで手術をイメージします。本書は、このイメージを公開するつもりで手術をシンプルにイラスト化し、まさに「イラストを読む」という感覚で執筆いたしました。そのため、手術中の写真は1枚も使わず、術式の全てをイラストで表現しました。この1冊があれば、犬と猫の歯科·口腔外科の手術のほとんどに対応できると思っています。
本書と「イラストを読む!犬と猫の臨床外科」があれば、日常の一次診療での外科手術のほとんどをカバーすることはもちろん、二次診療病院への紹介も少なくなるかと思っています。
本書を手にして必要な機材・器具を揃え、動物病院での歯科・口腔外科治療がさらにレベルアップしていただければ幸いに思います。

著者前書きより抜粋

渡邊先生オリジナルのイラストで理解が深まる!

  • 獣医師ならではのアングル、リアリティの高さを追求
  • 詳細なイラストと解説でイメージをして手術に臨むことができる
困難な抜歯が求められる猫の歯肉口内炎治療
全臼歯·全顎抜歯のイメトレ対策に最適
実際に使用するアングルからのイラストで
写真を超えるわかりやすさを追求
より高いレベルが求められる口腔外科
独自のアングルにより血管、切開する部位を可視化
「手術の前にどの器材を揃えればよいのか?」がわかる

歯科・口腔疾患に関わる全ての方に

  • 臨床獣医師………… 術前のイメージトレーニング教材、飼い主さんへの説明書として
  • 動物病院スタッフ …… 手術準備の機材・器具リストとして
  • 獣医学生…………… 小動物歯科・口腔外科学の実習書として

Contents

Part1 治療をはじめるまえに
第1章 口腔内の解剖
第2章 口腔内X線検査
第3章 口腔内局所麻酔
Part2 歯周病の治療と抜歯
第4章 歯周病の治療
第5章 抜歯
第6章 乳犬歯の抜歯
Part3 歯科·口腔外科の治療
第7章 口腔鼻腔瘻の診断と治療
第8章 根尖周囲病巣の診断と治療
第9章 歯の吸収病巣と猫の歯肉口内炎
第10章 唾液瘤の診断と治療
第11章 軟口蓋過長と外鼻孔狭窄の治療
第12章 口蓋裂の整復
第13章 顎嚢胞の診断と治療
第14章 顎骨骨折の整復
第15章 保存修復と歯内治療
第16章 顎骨切除術
Part4 治療で使用する歯科器材
歯科器材一覧表

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