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動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門分野 動物微生物学・動物感染症学
《10003922》


販売価格: ¥ 3,300円(税込)


動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書

(序文より)
近年の獣医学および獣医療の多様化・高度化には目を見張るものがあり、複雑多岐に変容する獣医療に対応するためには、獣医学教育の高度化は必然である。それと同時に獣医療を補助・支援し、生命倫理の理念に基づく動物看護や臨床検査等の高度な専門技術者の育成を求める声が高まっていることは周知のとおりであろう。

動物保健看護教育を推進する大学(九州保健福祉大学、倉敷芸術科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ学園大学、酪農学園大学 <五十音順>)では、動物保健看護学教育の推進と動物看護並びに獣医療の発展に貢献することを目的として、全国動物保健看護系大学協会を設立している。動物看護学教育における標準カリキュラムの作成と検証、それらに対応した教科書作成、さらにカリキュラムの改訂は大学の使命だといえる。

これまで、当協会では、高位平準化を目標にした動物看護学教育標準カリキュラムを2008 年から2011 年まで検討を重ね、2011 年12 月には「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を策定した。その後、動物看護学教育において専修学校と大学が異なるカリキュラムで、異なる教育を行うのは混乱を招くという理由から、全国動物教育協議会とカリキュラムの整合性を図り、内容や単位数を削減して2012 年11 月に「動物看護学教育標準カリキュラム」を公表した。

動物看護学教育標準カリキュラムに沿った一定基準の教育を進めるためには、教材としてカリキュラム準拠教科書が必須であり、2013年4月より本格的に制作を開始させた。

動物看護学教育におけるこのような本格的な教科書制作は、日本で初めての取り組みである。そのため、基となる適切な資料がなく、時間的制約も厳しいなかで、制作は困難を極めた。このような状況の中でほとんどの科目のカリキュラム準拠教科書が発刊した。出版に携わった多くの著者の先生方、編集委員の先生方には心から感謝したい。さらに、カリキュラム準拠教科書制作の過程で、加えた方が良い内容や軽減すべき内容、他の科目で取り扱った方が適当と考えられる内容等、様々な意見が出てきた。より練られた標準カリキュラムの改訂を行う必要がある。

この動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書の存在が、日本での動物看護学の高位平準化に少しでも貢献できることを願ってやまない。


■本書において、記事中の記述に誤りがありました。
詳細はこちらからご確認お願い申し上げます。


序文
「動物微生物学・動物感染症学」発刊にあたって
著者一覧
「動物微生物学・動物感染症学」全体目標
「動物微生物学・動物感染症学」一般目標/到達目標
第1章 序論
 1.動物看護師と微生物学・感染症学
 2.微生物、感染症および微生物学の歴史
 演習問題
第2章 細菌学総論
 1.細菌の分類
 2.細菌の大きさ・形態・構造
 3.細菌の増殖・代謝
 4.細菌の遺伝子
 5.細菌の感染・発症
 6.細菌の検査
 演習問題
第3章 ウイルス学総論
 1.ウイルスの大きさ・構造
 2.ウイルスの分類
 3.ウイルスの増殖・感染・変異
 4.ウイルスの伝播
 5.ウイルスの検査
 6.異常型プリオン
 演習問題
第4章 真菌学総論
 1.真菌の分類と特徴
 2.真菌の増殖にかかわる要因
 3.真菌の増殖様式と真菌種名
 4.人獣共通感染症としての真菌
 5.真菌検査法
 6.採材と材料の送付
 7.主な疾病
 演習問題
第5章 微生物制御と感染症対策
 1.滅菌と消毒―小動物
 2.滅菌と消毒―産業動物
 3.ワクチン
 4.農林水産省行政による動物感染症対策
 5.厚生労働省行政による動物由来感染症対策
 6.厚生労働省行政による食中毒対策
 7.地方行政による動物感染症対応―口蹄疫
 8.地方行政による動物感染症対応―高病原性鳥インフルエンザ
 9.地方行政による動物感染症対応―伝達性海綿状脳症
 10.実験室のバイオセーフティ
 演習問題
第6章 感染症学各論
 6-1 犬・猫の感染症
  1.狂犬病
  2.ジステンパー
  3.犬アデノウイルス1型感染症
  4.犬アデノウイルス2型感染症
  5.犬パラインフルエンザ感染症
  6.犬パルボウイルス感染症
  7.犬コロナウイルス感染症
  8.レプトスピラ症
  9.猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス1型感染症)
  10.猫カリシウイルス感染症
  11.猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
  12.猫白血病ウイルス感染症
  13.猫免疫不全ウイルス感染症
  14.猫コロナウイルス感染症
  15.クラミジア症
  16.猫のヘモプラズマ症(赤血球マイコプラズマ症)
  17.皮膚糸状菌症
 6-2 産業動物の感染症
  1.乳房炎
  2.口蹄疫
  3.ヨーネ病
  4.伝達性海綿状脳症
  5.豚流行性下痢
  6.高病原性鳥インフルエンザ
 6-3 実験動物・野生動物の感染症
  1.実験動物
  2.野生動物
 6-4 食中毒
  1.食中毒の概要
  2.主な細菌性・ウイルス性食中毒
  演習問題
索引
動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書 全科目完結に際して


編:
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会
監修:
加藤雅彦
執筆:
遠藤泰之、大塚和子、岡田洋之、梶原則夫、加藤雅彦、川嶌健司、紺野克彦、西藤岳彦、坂本研一、首藤剛、永田礼子、花房泰子、林智人、万年和明、三隅将吾、矢形仁成、八木行雄、山本健久
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 並製本 168ページ
発行年月日:2016年3月31日
ISBN:978-4-89995-906-9