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小動物 細胞診技術マニュアル
《10003273》


販売価格: ¥ 9,900円(税込)


細胞診のテクニックを中心に解説した、臨床検査マニュアルが遂に発刊!


細胞診の有用性、必要性を臨床現場で感じている臨床獣医師はもちろんのこと、細胞診の手順をしっかり理解したい動物看護師、今春から病院で勤務する新人スタッフの基本技術習得におすすめの1冊。

◆検体採取から細胞診標本作製までを、写真により要点解説
正しい診断に至るための細胞診標本作製技術を、写真を使い要点に的を絞って解説しています。
さらに、細胞診の基本的な見方や、専門用語についても説明されています。

◆検体採取に適した部位を、臨床例を用いて組織像から検証
臨床的によく遭遇する細胞診対象疾患が例として挙げられています。組織の構成を知ることで、検体採取に役立てることができます。また、検体が採取できなかったときや、予想外の細胞診像を得たときに参考にすることができます。

◆細胞診像を組織像と対比させて、類似点と相違点を比較検討 細胞診像と、検体を採取した元の組織が比較して示されています。細胞診標本の特殊性と同時に、組織像との類似点も直感的に理解することができます。

◆細胞診標本の作製失敗による人工的変化とその対策法を紹介
標本作製操作の失敗により、細胞診標本に生じた人工的変化が掲載されています。標準的に作製された細胞診像を示し、その違いが対比できるようになっています。また、人工的変化を生じた標本の対策法までが述べられています。


目次
第1章 細胞診像の見方の基本
 *細胞診像の基礎-1
 *細胞診像の基礎-2
 *細胞診で使われる用語の説明

第2章 細胞診検体の採取
 *総論
 *摘出臓器から細胞を採取する際の一般的注意
 *穿刺吸引細胞診
 *スタンプ(捺印)細胞診
 *擦過細胞診
 *合わせガラス法と圧挫法
 *付録 スリ合わせ塗抹法
 *液状検体の処理
 *セルブロック法について
 *検体の取り扱いについて

第3章 細胞診標本の固定
 *総論 固定の概要
 *乾燥(風乾)
 *メタノール固定
 *湿固定(95%エタノール固定)
 *ホルマリン蒸気固定
 *ホルマリンについて

第4章 細胞診標本の染色
 *総論 染色の概要
 *ギムザ染色
 *簡易染色
 *ショール染色
 *細胞診におけるHE染色
 *粘液多糖体染色(PAS染色など)
 *脂肪染色

第5章 組織像から見た検体採取部位の工夫
 *表在性嚢胞状腫瘤
 *乳腺の良性腫瘍-1
 *乳腺の良性腫瘍-2
 *乳腺の悪性腫瘍
 *皮膚の転移性腫瘍
 *化膿性炎症

第6章 細胞診像と組織像を比較する
 *細胞診像と組織像を比較する
 *犬の肥満細胞腫
 *犬の脂腺腫瘍
 *犬の皮下脂肪組織炎
 *犬の肛門周囲腺腫瘍
 *犬の皮膚腫瘍
 *猫の良性乳腺腫瘍
 *猫の乳癌
 *犬の肝臓
 *猫の精巣
 *犬の甲状腺

第7章 標本作製の失敗と対策
 *塗抹時、ドライヤーの温風で乾燥させ、ギムザ染色した
 *ヘマカラー 染色で濃く染めすぎたので、メタノールで脱色して再染色した
 *ヘマカラー 染色で濃く染めすぎたので、酢酸で脱色した
 *長くヘマカラー 染色し、その後の水洗も数秒間で済ませた
 *乾燥、エタノール固定後にギムザ染色した
 *乾燥後にメタノール固定をせずに、いきなりギムザ染色した
 *水分が多くて、塗抹後の乾燥が遅れた標本をギムザ染色した
 *乾燥後にホルマリン固定をして、ギムザ染色した
 *塗抹後の乾燥が遅れた標本をギムザ染色した
 *塗抹後に自然乾燥させた標本を、メタノール固定後ギムザ染色した
 *スタンプ標本のヘマカラー 染色時、手間取って塗抹の乾燥が遅れた
 *塗抹時に水分が多く、中央領域の乾燥が遅れた
 *血液が多い脾臓割面の塗抹時に、乾燥が遅れた-1
 *血液が多い脾臓割面の塗抹時に、乾燥が遅れた-2
 *血液が多い脾臓割面の塗抹時に、乾燥が遅れた-3
 *血液が多い脾臓割面の塗抹時に、乾燥が遅れた-4


著者:梶ヶ谷博(野生動物救護獣医師協会研究部長)・畠山重春(サイパソリサーチセンター代表取締役)
出版:エデュワードプレス
サイズ:B5変形判 リング製本 136頁 カラー写真180点
発行年月日:2005年04月08日