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as BOOKS 動物と人の心に寄り添う 動物医療グリーフケア
《10003923》


販売価格: ¥ 6,600円(税込)


動物と飼い主さんの"心の理解者"になるべくアプローチ法を解説する日本初の書籍です!

動物と飼い主さんの心に寄り添うヒントがいっぱいです!

グリーフとは悲嘆という意味で、大切なものを失ったときに表れる自然な心の現象です。飼い主さんが抱くグリーフには、動物との死別以外にも、病気や高齢化にともなうグリーフ等があり、それぞれに応じて飼い主さんの心理も異なります。本書は多くの事例を紹介し、動物と飼い主さんの“心の理解者”になるべくアプローチ法を解説する日本初の書籍です。

本書は動物看護専門誌「as」にて、2014年6月号~2016年4月号まで掲載していた連載「心に寄り添う動物医療グリーフケア」の内容に加筆・修正を加えてまとめたものです。


【Chapter1 グリーフケアの基礎】
1.動物医療グリーフケアに必要なこと
グリーフとは
真のHome Doctorになるために
動物を中心に考えたコミュニケーション
(コラム)「なぜ獣医師がグリーフケアアドバイザーになったの?」

2.グリーフの原因とアプローチ方法
グリーフが生まれる原因
グリーフは早期発見・早期解決がカギ
グリーフケアコミュニケーションで気を付けること

(事例1)「動物が検査中、待合室で腕を前に組み、受付の方向を見ている不安そうな飼い主さんへの対応例」
(事例2)「待合室でキャリーを抱え、沈うつな表情で腰を掛けている飼い主さんへの対応例」
(事例3)「初めて飼った犬の皮膚病のために通院している飼い主さんが待合室で疲れた表情で座っているときの対応例」

【Chapter2 生前のグリーフケア】
1.ターミナル期の飼い主さんに対するグリーフケア
飼い主さんに表れるさまざまなグリーフ
安全基地が脅かされている危険性に注意
ターミナル期のグリーフケアコミュニケーションの流れ

(事例1)「慢性腎不全と診断された猫の飼い主さんが、待合室で疲れた表情でバッグを抱えて座っている場合の対応例」
(事例2)「余命宣告され、悲壮な表情で立っている飼い主さんへの対応例」

2.ターミナル期の動物に対するグリーフケア
動物も感じるグリーフ
出会いのStoryによる心の変化
(コラム)「出会いのStoryのご紹介」
動物の気持ちになって考える
リスクの高い検査や手術を予定している動物へのグリーフケア
入院時の動物へのグリーフケア

(事例1)「悪性リンパ腫が再発し、対症療法を続けている動物の 安心を守るための飼い主さんへの対応例」
(事例2)「動物病院に来るたびにパニックになってしまう猫の飼い主さんに対する対応例」

3.若齢でハンディキャップが発見されたとき
グリーフの特徴と注意点
飼い主さんの心理過程

(事例1)「生後3カ月で心雑音が認められたため大学病院での検査を指示された飼い主さんへの対応例」
(事例2)「保護猫のウイルス抗体検査の実施中、先住猫のことを考え不安そうな飼い主さんへの対応例」
(事例3)「新しく飼い始めた犬の腎臓に障害が見つかり、大きく動揺している様子の飼い主さんへの対応例」

4.動物が高齢になったとき
長く寄り添ってきた動物の存在

(事例1)「慢性腎不全の治療のため通院している15歳の猫の飼い主さんへの対応例」
(事例2)「治療のため毎日通院している愛犬をお迎えにきた、疲れた表情で座っている飼い主さんへの対応例」
(コラム)「安全基地の大切さ」を伝えるために

5.緊急のとき
緊急時に表れるグリーフとは
自分自身が慌てない
動物看護師として行うグリーフケアの準備

(事例1)「予期せぬ事故に会いぐったりとした動物を抱えて病院に駆け込んできた飼い主さんへの対応例」
(事例2)「再来院日に担当獣医師が急遽不在になってしまった場合の
人見知りの猫の飼い主さんへの対応例」
(事例3)「慢性疾患の継続治療中に急変し、自宅で倒れた動物を抱えて駆け込んできた飼い主さんへの対応例」
(事例4)「ヒト用の薬を誤食してしまった動物を連れて来院した体調不良の飼い主さんへの対応例」

6.過去の経験が影響を与えているとき
過去に経験したことの治療への影響

(事例1)「不妊手術の予約を3回続けてキャンセルしている飼い主さんへの対応例」

【Chapter3 死後のグリーフケア】
1.個々に異なるグリーフへの理解
避けることのできないグリーフ
愛着とグリーフの関係
悲しみの表れ方と捉え方
回復期へと進めるために

(事例1)「 腎不全で自宅治療中の猫の食欲が無くなったために来院しようと思った矢先、亡くなっていた場合の対応例」
(事例2)「手術後の入院中に急死したとの連絡を受け、ショック状態で来院された飼い主さんへの対応例」
(事例3)「内服治療中の愛犬が急逝し、パニック状態の飼い主さんから電話が来た場合の対応例」
(事例4)「急死した愛犬の写真を部屋の壁に張り詰めてしまう飼い主さんへの対応例」

2.グリーフの抱え込みを防ぐ
グリーフケアの正しい理解者になる
他者とのかかわりにより生まれる新たなグリーフ
グリーフの表れ方の違い

(事例1)「愛犬の死から2カ月経過しているが、友人からの誘いを断り、仕事以外はほぼ家の中で過ごしている飼い主さんへの対応例」
(事例2)「愛猫の死後、幼い娘のために涙を我慢し平常どおりに頑張ってきた飼い主さんへの対応例」

3.子どもに対するグリーフケア
子どもにとっての動物とは
子どもが感じる動物の死
グリーフケアの目的と提案

(事例1)「自宅で急死した猫の飼い主さんとその娘さんが病院に駆け込んできた場合の対応例」
(事例2)「入院中に亡くなった犬に息子を会わせるべきか悩む飼い主さんへの対応例」

4.“送り人”としての動物看護師の役割
出会った動物にできる最後のグリーフケア
飼い主さんへのアプローチの流れと援助のポイント
最大のグリーフケアにつながる送り人としての姿勢
葬儀場のご案内
動物医療従事者からの飼い主さんへの手紙
グリーフの抱え込みを防ぐための動物との交流の提案
終わりに

付録
1.死に直面した飼い主さんの心理過程
2.飼い主さんへのお手紙文例集


著:阿部美奈子(動物医療グリーフケアアドバイザー、獣医師)
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 並製 104頁
発行年月日:2016年6月30日
ISBN:978-4-89995-940-3