―疾患に最適な手術をするために―【第3版】
小動物外科診療の新しいバイブル本となる書籍がついに登場!
より効果的な外科治療を行うために熟知しておくべき主要な外科疾患の病態生理学に関する基本情報を提供する1冊です。
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総監訳 : 原 康
【仕様】A4判 並製本 1,000頁
より効果的な外科治療を行うために、小動物外科医が予め熟知しておくべき内容が満載です。
この1冊で小動物外科疾患のメカニズムを手に入れることができます。
外科疾患において、その疾患の病態が進行する過程で関連する臓器や臓器系が、疾患からどのような影響を受けるのかを理解できます。
本書を読むことで臨床獣医師は、ほとんどの外科疾患の病態・生理を理解できます。
飼い主へのインフォームドや外科適応臓器の生理をよりよく理解することに役立ちます。
また、小動物外科を学ぶ獣医学生の教科書や参考書として最適な内容です。
科学の進歩そして臨床データの蓄積に伴い小動物臨床領域の知識は常に更新され,臨床現場で実施される診断法そして治療法も日々変化しながら進化し続けている。その中で,病床の動物と向き合う我々,小動物臨床獣医師にとっては,新しい情報を絶えず取り入れ,自らの知識および技術を常に更新することが要求されている。その場合,情報の信憑性については充分な注意を要し,各自が科学的根拠のある正しい情報を責任もって選択しなければならない。小動物外科分野における書籍の中では,外科治療を中心としたものは散見されるが,個々の外科疾患の病態生理にフォーカスしたものは多くはない。
その中で「Mechanisms of Disease in SmallAnimal Surgery, 3rd ed.」は,小動物の外科疾患の病態発生にフォーカスを向けた貴重な書籍と位置づけられる。本書籍の特徴は,①外科学総論にはじまり各臓器ごとの各論まで,小動物外科全域を網羅していること,②各セクションをその分野を代表する海外の獣医師が過去の科学論文など科学的根拠に基づいて執筆していること,③各セクションごとで代表的な外科疾患あるいは事象に触れながら病態発生機序を中心として要点がまとめられていること等が挙げられる。
※本書「総監訳者から」より抜粋
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- Part Ⅰ 外科総論
- 第1章 全身性炎症反応症候群
- 第2章 ショック
- 第3章 輸血医学
- 第4章 止血機構と播種性血管内凝固
- 他
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- Part Ⅱ 軟部外科
- 第13章 会陰ヘルニア
- 第14章 腹壁ヘルニア
- 第15章 横隔膜ヘルニア
- 第16章 腹膜炎
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- Part Ⅲ 心臓血管系
- 第17章 心膜疾患
- 第18章 周術期の心不整脈
- 第19章 先天性心疾患の病態生理
- 第20章 心不全
- 第21章 血栓塞栓症と凝固能亢進状態
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- Part Ⅳ 消化器系
- 第22章 歯周および歯内疾患
- 第23章 口蓋欠損
- 第24章 唾液腺
- 第25章 嚥下障害
- 他
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- Part Ⅴ 神経系
- 第40章 脳への損傷
- 第41章 脳の外科的疾患
- 第42章 脊髄圧迫
- 第43章 末梢神経障害
- 他
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- Part Ⅵ 呼吸器系
- 第51章 短頭種上部気道症候群
- 第52章 喉頭麻痺
- 第53章 気管虚脱
- 第54章 肺葉捻転
- 他
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- Part Ⅶ 感覚器官
- 第59章 耳
- 第60章 猫の耳道ポリープと鼻咽頭ポリープ
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- Part Ⅷ 皮膚
- 第61章 皮膚の創傷治癒
- 第62章 熱傷
- 第63章 先天性皮膚疾患
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- Part Ⅸ 泌尿器系
- 第64章 腎不全:外科手術 における留意点
- 第65章 細菌性尿路感染症
- 第66章 犬と猫の尿路結石症: 病態生理学,疫学,管理
- 第67章 猫の下部尿路疾患
- 他
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- Part Ⅹ 生殖器系
- 第72章 前立腺
- 第73章 精巣の異常
- 第74章 陰茎の病態生理
- 第75章 雌犬における難産
- 他
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- Part Ⅺ 内分泌系
- 第79章 甲状腺の疾患
- 第80章 上皮小体の疾患
- 第81章 膵内分泌の外科的疾患
- 第82章 副腎
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- Part Ⅻ 血液・造血器系
- 第83章 脾臓
- 第84章 胸腺
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- Part XⅢ 整形外科
- 第85章 骨折の一次治癒過程
- 第86章 骨折の二次治癒(間接的治癒)
- 第87章 骨折治癒の促進
- 第88章 骨移植
- 他
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- Part XⅣ エキゾチック動物
- 第118章 フェレットの外科疾患
- 第119章 ウサギの外科疾患