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動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門分野 動物公衆衛生学
《10003913》
販売価格： ¥ 3,300円(税込)
動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書
（序文より）
近年の獣医学および獣医療の多様化・高度化には目を見張るものがあり、複雑多岐に変容する獣医療に対応するためには、獣医学教育の高度化は必然である。それと同時に獣医療を補助・支援し、生命倫理の理念に基づく動物看護や臨床検査等の高度な専門技術者の育成を求める声が高まっていることは周知のとおりであろう。
動物保健看護教育を推進する大学（倉敷芸術科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ学園大学、酪農学園大学 ＜五十音順＞）では、動物保健看護学教育の推進と動物看護並びに獣医療の発展に貢献することを目的として、2008 年に全国動物保健看護系大学協会を設立した。動物看護学教育における標準カリキュラムの作成と検証、それらに対応した教科書作成、さらにカリキュラムの改訂は大学の使命だといえる。
これまで、当協会では、高位平準化を目標にした動物看護学教育標準カリキュラムを 2008 年から 2011 年まで検討を重ね、2011 年 12 月には「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を策定した。その後、動物看護学教育において専修学校と大学が異なるカリキュラムで、異なる教育を行うのは混乱を招くという理由から、全国動物教育協議会とカリキュラムの整合性を図り、内容や単位数を削減して 2012 年 11 月に「動物看護学教育標準カリキュラム」を公表した。
動物看護学教育標準カリキュラムに沿った一定基準の教育を進めるためには、教材としてカリキュラム準拠教科書が必須であり、2013 年４月より本格的に制作を開始させた。
動物看護学教育におけるこのような本格的な教科書制作は、日本で初めての取り組みである。
そのため、基となる適切な資料がなく、時間的制約も厳しいなかで、制作は困難を極めた。このような状況の中でほとんどの科目のカリキュラム準拠教科書が発刊した。出版に携わった多くの著者の先生方、編集委員の先生方には心から感謝したい。さらに、カリキュラム準拠教科書制作の過程で、加えた方が良い内容や軽減すべき内容、他の科目で取り扱った方が適当と考えられる内容等、さまざまな意見が出てきた。より練られた標準カリキュラムの改訂を行う必要がある。
この動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書の存在が、日本での動物看護学の高位平準化に少しでも貢献できることを願ってやまない。
■本書において、記事中の記述に誤りがありました。
詳細はこちらからご確認お願い申し上げます。
序文
「動物公衆衛生学」発刊にあたって
著者一覧
「動物公衆衛生学」全体目標
「動物公衆衛生学」一般目標／到達目標
第１章 ヒトと動物の共生に必要な公衆衛生
１-１ 獣医療と公衆衛生
１．公衆衛生学を学ぶ意義とは
２．公衆衛生分野における獣医師の役割とは
３．公衆衛生の考え方と国民衛生の動向
４．獣医療における衛生の動向
１-２ 動物との共生
１．ヒトと動物の関係
２．動物愛護
３．動物介在介入と動物福祉
演習問題
第２章 疫学と疾病予防
１．疫学とは
２．健康障害の発生要因
３．疫学の指標
４．疫学研究方法
５．感染と流行
６．感染症対策
７．非感染症の疫学
８．サーベイランス
演習問題
第３章 動物由来感染症
１．バイオセーフティとバイオハザード対策とは
２．ウイルス、細菌、リケッチア、真菌
３．寄生虫疾患
４．新興感染症と再興感染症、バイオセキュリティー
５．狂犬病予防の重要性
演習問題
第４章 食品衛生と予防衛生
１．食品衛生法とは
２．食中毒とは
３．食品とアレルギー
４．食品の保存方法（動物性食品の取り扱い、肉、卵、乳、魚介類等）
５．食品由来の健康危害防止策
演習問題
第５章 環境衛生と動物
１．環境衛生とは
２．水の衛生
３．大気の衛生
４．地球規模の環境問題
５．生活環境問題
６．廃棄物問題
７．衛生動物
演習問題
第６章 公衆衛生関連法規と動物看護師
１．公衆衛生関連法規と獣医師法
２．公衆衛生関連法規と動物病院
３．公衆衛生関連法規と飼い主
４．公衆衛生関連法規と任用資格
演習問題
索引
編：
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会
監修：
本田三緒子
執筆：
臼井優、内田明彦、加藤雅彦、小林淳、能田淳、本田三緒子、蒔田浩平、万年和明、村松康和、八木行雄、山川伊津子、山田文也、湯川尚一郎
出版：エデュワードプレス
サイズ：A4判 並製本 192ページ
発行年月日：2015年12月1日
ISBN：978-4-89995-860-4
