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動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門分野 基礎動物看護学
《10003857》


販売価格: ¥ 3,300円(税込)


動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書


(序文より)
 近年の獣医学および獣医療の多様化・高度化には目を見張るものがあり、複雑多岐に変容する 獣医療に対応するためには、獣医学教育の高度化は必然である。それと同時に獣医療を補助・支援し、生命倫理の理念に基づく動物看護や臨床検査等の高度な専門技術者の育成を求める声が高 まっていることは周知のとおりであろう。
 動物保健看護教育を推進する大学(倉敷芸術科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ学園大学、酪農学園大学 <五十音順>)では、動物保健看護学教育の推進と動物看護並び に獣医療の発展に貢献することを目的として、2008年に全国動物保健看護系大学協会を設立した。動物看護学教育における標準カリキュラムの作成と検証、それらに対応した教科書作成、さらにカリキュラムの改訂は大学の使命だといえる。
 これまで、当協会では、高位平準化を目標にした動物看護学教育標準カリキュラムを2008年から2011年まで検討を重ね、2011年12月には「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を策定した。その後、動物看護学教育において専修学校と大学が異なるカリキュラムで、異なる教育を行うのは混乱を招くという理由から、全国動物教育協議会とカリキュラムの整合性を図り、内容や単位数を削減して 2012 年 11 月に「動物看護学教育標準カリキュラム」を公表した。
 動物看護学教育標準カリキュラムに沿った一定基準の教育を進めるためには、教材としてカリキュラム準拠教科書が必須であり、2013 年4月より本格的に制作を開始させた。科目の特性から、基礎と応用に分ける必要があるものは、総論と各論に分冊して進めた。
 動物看護学教育におけるこのような本格的な教科書制作は、日本で初めての取り組みである。そのため、基となる適切な資料がなく、時間的制約も厳しいなかで、制作は困難を極めた。さらに、カリキュラム準拠教科書制作の過程で、加えた方が良い内容や軽減すべき内容、他の科目で取り扱った方が適当と考えられる内容等、さまざまな意見が出てきた。今後も標準カリキュラムの改訂へ向けた意見として集積を続けたい。
 この動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書の存在が、日本での動物看護学の高位平準化 に少しでも貢献できることを願ってやまない。


序文
「基礎動物看護学」発刊にあたって
著者一覧

「基礎動物看護学」全体目標

【第1章 動物看護の基本となる概念】
1.動物看護とは
2.動物看護における倫理
3.動物にとっての福祉・健康・QOL
4.看護動物に影響を与える環境要因
5.動物看護が果たすべき役割
6.動物看護の探求
演習問題

【第2章 動物看護過程の展開】
1.動物看護過程とは
2.動物看護過程のステップ
演習問題

【第3章 動物看護学の成立とその特徴】
1.動物看護学(師)教育の変遷
2.動物看護理論の成立過程
3.動物看護学の成立
4.動物看護学における課題
5.動物看護学と高等教育
6.動物看護実践と動物看護学研究
7.本章のまとめ
演習問題

【第4章 看護の役割と機能を支えるしくみ】
1.施設内から在宅へ
2.退院計画および退院指導
3.継続動物看護の必要性
演習問題

【第5章 動物看護管理】
1.組織における動物看護提供システム
2.看護方式の種類
3.動物看護管理におけるケアの標準化
4.リーダーシップとメンバーシップ
5.獣医療の安全管理体制としての事故管理・防止システム
演習問題
【第6章 専門団体の活動】
1.職域に関する行政組織
2.動物看護に関連する専門機関
3.動物看護に関連する職能団体
4.獣医療・動物福祉関連の動向
演習問題

索引

付録
動物の愛護及び管理に関する法律
「動物の愛護及び管理に関する法律」に関連する飼養保管基準
家庭動物等の飼養及び保管に関する基準
展示動物の飼養及び保管に関する基準
実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準
産業動物の飼養及び保管に関する基準


編:
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会
監修:
若尾義人
執筆:
古川敏紀、古本佳代、加隈良枝、松原孝子、若尾義人、山﨑薫
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 並製本 100ページ
発行年月日:2014年5月20日
ISBN:978-4-89995-816-1