Open Nav
  1. TOPページ
  2. 動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門基礎分野 動物形態機能学

動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門基礎分野 動物形態機能学
《10003887》


販売価格: ¥ 7,150円(税込)


動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書

(序文より)
 近年の獣医学および獣医療の多様化・高度化には目を見張るものがあり、複雑多岐に変容する 獣医療に対応するためには、獣医学教育の高度化は必然である。それと同時に獣医療を補助・支援し、生命倫理の理念に基づく動物看護や臨床検査等の高度な専門技術者の育成を求める声が高 まっていることは周知のとおりであろう。
 動物保健看護教育を推進する大学(倉敷芸術科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ学園大学、酪農学園大学 <五十音順>)では、動物保健看護学教育の推進と動物看護並び に獣医療の発展に貢献することを目的として、2008年に全国動物保健看護系大学協会を設立した。動物看護学教育における標準カリキュラムの作成と検証、それらに対応した教科書作成、さらにカリキュラムの改訂は大学の使命だといえる。
 これまで、当協会では、高位平準化を目標にした動物看護学教育標準カリキュラムを2008年から2011年まで検討を重ね、2011年12月には「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を策定した。その後、動物看護学教育において専修学校と大学が異なるカリキュラムで、異なる教育を行うのは混乱を招くという理由から、全国動物教育協議会とカリキュラムの整合性を図り、内容や単位数を削減して 2012 年 11 月に「動物看護学教育標準カリキュラム」を公表した。
 動物看護学教育標準カリキュラムに沿った一定基準の教育を進めるためには、教材としてカリキュラム準拠教科書が必須であり、2013 年4月より本格的に制作を開始させた。科目の特性から、基礎と応用に分ける必要があるものは、総論と各論に分冊して進めた。
 動物看護学教育におけるこのような本格的な教科書制作は、日本で初めての取り組みである。そのため、基となる適切な資料がなく、時間的制約も厳しいなかで、制作は困難を極めた。さらに、カリキュラム準拠教科書制作の過程で、加えた方が良い内容や軽減すべき内容、他の科目で取り扱った方が適当と考えられる内容等、さまざまな意見が出てきた。今後も標準カリキュラムの改訂へ向けた意見として集積を続けたい。
 この動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書の存在が、日本での動物看護学の高位平準化 に少しでも貢献できることを願ってやまない。


■本書において、記事中の記述に誤りがありました。
詳細はこちらからご確認お願い申し上げます。


序文
「動物形態機能学」発刊にあたって
著者一覧

「動物形態機能学」全体目標

【第1章 生命のすがた】
1.体を構成する基本物質
2.細胞の構造と働き
3.遺伝情報
4.上皮組織、腺組織、支持組織、筋組織、神経組織
5.器官の成り立ちと維持、調節システム
6.細胞内液、細胞外液、電解質
演習問題

【第2章 血液と造血器】
1.血球成分と血漿成分
2.赤血球の構造と機能
3.白血球の構造と機能
4.血小板機能と血液凝固機序および線維素溶解
演習問題

【第3章 生体の防衛機構】
1.外皮
2.毛
3.爪
4.免疫系の基本的なしくみと働き
5.体温調節
演習問題

【第4章 脳と神経】
1.神経系を構成する細胞
2.静止膜電位と活動電位
3.興奮の伝導とシナプス伝達
4.シナプス
5.興奮性シナプスと抑制性シナプス
6.神経伝達物質と受容体
7.神経回路
8.神経系
9.脳の構造
10.脳神経
11.脊髄と脊髄神経
12.自律神経系
13.行動の神経調節
演習問題

【第5章 感覚と情報伝達】
1.受容器と閾値
2.体性感覚
3.嗅覚
4.味覚
5.聴覚と平衡感覚
6.視覚
演習問題

【第6章 からだの支持と運動】
1.骨格
2.筋
演習問題

【第7章 血液循環とその調節】
1.循環器系の構成
2.心臓の構造
3.心筋の性質
4.心筋の自動性と興奮の伝播
5.心臓の周期
6.心電図
7.心臓機能の調節
8.血管の構造と機能
9.血液循環の調節
10.毛細血管を横切る物質の移動
演習問題

【第8章 呼吸とその調節】
1.呼吸器の構造
2.呼吸
演習問題

【第9章 内分泌とホルモン】
1.内分泌、外分泌と傍分泌
2.ホルモンの性質、機能、生成、分泌、フィードバック機能
3.内分泌系の基本構造と機能
4.視床下部、下垂体、甲状腺、上皮小体、副腎、ランゲルハンス島、消化ホルモンの機能
演習問題

【第10章 消化吸収と栄養代謝】
1.摂食行動から代謝まで
2.摂食行動を調節する要因とその調節機序
3.飲水行動を調節する要因とその調節機序
4.歯の分類と数
5.舌の形態と機能
6.唾液腺
7.咽頭と嚥下
8.食道
9.胃の構造と機能
10.腸の構造と機能
11.膵液の分泌とその機能
12.胆汁の分泌とその機能
13.炭水化物の消化と吸収
14.タンパク質の消化と吸収
15.脂肪の消化と吸収
16.鳥類の消化
17.反芻動物の消化
18.代謝総論
19.三大栄養素の分子構造
20.代謝経路の概要
21.炭水化物(糖質)の代謝経路
22.タンパク質の代謝経路
23.脂質の代謝経路
24.反芻動物のエネルギー源
25.ビタミン
26.ミネラル
演習問題

【第11章 体液調節と尿の生成】
1.腎臓
2.尿路
演習問題

【第12章 性と生殖】
1.生殖器の基本構造
2.生殖機能調節に関わるホルモン
3.発情徴候と発情周期
4.受精と妊娠
5.分娩
6.遺伝子と器官発生
7.フェレット、ウサギ、げっ歯類、鳥類の繁殖過程について
演習問題

索引


編:
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会
監修:
加藤清雄、内田英二
執筆:
石岡克己、内田英二、近江俊徳、加藤清雄、神谷新司、近藤保彦、左向敏紀、寺田節、二宮博義、掘達也、森明博
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 並製本 348ページ
発行年月日:2014年12月15日
ISBN:978-4-89995-809-3