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動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門基礎分野 動物病理学
《10003895》


販売価格: ¥ 3,300円(税込)


動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書


(序文より)
 近年の獣医学および獣医療の多様化・高度化には目を見張るものがあり、複雑多岐に変容する 獣医療に対応するためには、獣医学教育の高度化は必然である。それと同時に獣医療を補助・支援し、生命倫理の理念に基づく動物看護や臨床検査等の高度な専門技術者の育成を求める声が高 まっていることは周知のとおりであろう。
 動物保健看護教育を推進する大学(倉敷芸術科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ学園大学、酪農学園大学 <五十音順>)では、動物保健看護学教育の推進と動物看護並び に獣医療の発展に貢献することを目的として、2008年に全国動物保健看護系大学協会を設立した。動物看護学教育における標準カリキュラムの作成と検証、それらに対応した教科書作成、さらにカリキュラムの改訂は大学の使命だといえる。
 これまで、当協会では、高位平準化を目標にした動物看護学教育標準カリキュラムを2008年から2011年まで検討を重ね、2011年12月には「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を策定した。その後、動物看護学教育において専修学校と大学が異なるカリキュラムで、異なる教育を行うのは混乱を招くという理由から、全国動物教育協議会とカリキュラムの整合性を図り、内容や単位数を削減して 2012 年 11 月に「動物看護学教育標準カリキュラム」を公表した。
 動物看護学教育標準カリキュラムに沿った一定基準の教育を進めるためには、教材としてカリキュラム準拠教科書が必須であり、2013 年4月より本格的に制作を開始させた。科目の特性から、基礎と応用に分ける必要があるものは、総論と各論に分冊して進めた。
 動物看護学教育におけるこのような本格的な教科書制作は、日本で初めての取り組みである。そのため、基となる適切な資料がなく、時間的制約も厳しいなかで、制作は困難を極めた。さらに、カリキュラム準拠教科書制作の過程で、加えた方が良い内容や軽減すべき内容、他の科目で取り扱った方が適当と考えられる内容等、さまざまな意見が出てきた。今後も標準カリキュラムの改訂へ向けた意見として集積を続けたい。
 この動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書の存在が、日本での動物看護学の高位平準化 に少しでも貢献できることを願ってやまない。


序文
「動物病理学」発刊にあたって
著者一覧

「動物病理学」全体目標

【第1章 生体反応と疾病の機序】
1.病理学の方法論
2.病因論
3.内因
4.外因(環境要因)

【第2章 生体の回復力(恒常性の維持)と疾病】
1.生体恒常性維持機構
2.内分泌系
3.免疫系
演習問題

【第3章 細胞や組織に生じる変化:退行性病変 (変性、萎縮、壊死・アポトーシス)】
1.変性
2.萎縮
3.壊死とアポトーシス
演習問題

【第4章 細胞や組織に生じる変化:進行性病変(増殖と修復)】
1.細胞増殖のメカニズム
2.細胞傷害に対する細胞の適応
3.創傷の分類と病的損傷
4.組織、細胞の修復と再生
演習問題

【第5章 循環障害】
1.血液の循環障害
2.組織液の循環障害
演習問題

【第6章 炎症】
1.炎症の定義
2.炎症の原因
3.炎症による形態的変化
4.炎症の分類
5.急性炎症と慢性炎症
演習問題

【第7章 免疫異常 】
1.免疫反応の基本
2.免疫異常による疾患
3.移植における免疫反応
演習問題

【第8章 腫瘍】
1.腫瘍の定義
2.腫瘍の形態学的特徴
3.腫瘍の分類と命名
4.腫瘍の増殖
5.腫瘍の宿主への影響
6.腫瘍免疫
7.腫瘍の原因
8.腫瘍の発生メカニズム
9.腫瘍の種類
演習問題

【第9章 先天異常】
1.先天異常の原因
2.胎子の発生段階と環境的要因(催奇形性因子)との関係
3.奇形の成り立ちと分類
演習問題

索引


編:
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会
監修:
湯本典夫
執筆:
関口麻衣子、前田憲孝、山本昌美、湯本典夫
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 並製本 150ページ
発行年月日:2015年3月26日
ISBN:978-4-89995-811-6