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動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門基礎分野 動物福祉学
《10003888》


販売価格: ¥ 3,300円(税込)


動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書

(序文より)
 近年の獣医学および獣医療の多様化・高度化には目を見張るものがあり、複雑多岐に変容する 獣医療に対応するためには、獣医学教育の高度化は必然である。それと同時に獣医療を補助・支援し、生命倫理の理念に基づく動物看護や臨床検査等の高度な専門技術者の育成を求める声が高 まっていることは周知のとおりであろう。
 動物保健看護教育を推進する大学(倉敷芸術科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ学園大学、酪農学園大学 <五十音順>)では、動物保健看護学教育の推進と動物看護並び に獣医療の発展に貢献することを目的として、2008年に全国動物保健看護系大学協会を設立した。動物看護学教育における標準カリキュラムの作成と検証、それらに対応した教科書作成、さらにカリキュラムの改訂は大学の使命だといえる。
 これまで、当協会では、高位平準化を目標にした動物看護学教育標準カリキュラムを2008年から2011年まで検討を重ね、2011年12月には「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を策定した。その後、動物看護学教育において専修学校と大学が異なるカリキュラムで、異なる教育を行うのは混乱を招くという理由から、全国動物教育協議会とカリキュラムの整合性を図り、内容や単位数を削減して 2012 年 11 月に「動物看護学教育標準カリキュラム」を公表した。
 動物看護学教育標準カリキュラムに沿った一定基準の教育を進めるためには、教材としてカリキュラム準拠教科書が必須であり、2013 年4月より本格的に制作を開始させた。科目の特性から、基礎と応用に分ける必要があるものは、総論と各論に分冊して進めた。
 動物看護学教育におけるこのような本格的な教科書制作は、日本で初めての取り組みである。そのため、基となる適切な資料がなく、時間的制約も厳しいなかで、制作は困難を極めた。さらに、カリキュラム準拠教科書制作の過程で、加えた方が良い内容や軽減すべき内容、他の科目で取り扱った方が適当と考えられる内容等、さまざまな意見が出てきた。今後も標準カリキュラムの改訂へ向けた意見として集積を続けたい。
 この動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書の存在が、日本での動物看護学の高位平準化 に少しでも貢献できることを願ってやまない。


序文
「動物福祉学」発刊にあたって
著者一覧

「動物福祉学」全体目標

【第1章 さまざまな動物観と影響要因 】
1.動物に対するさまざまな考え方と影響を与える要因
2.動物観の歴史的変遷
3.動物生命倫理とは
演習問題

【第2章 動物福祉の概念】
1.動物福祉とは
2.近代の動物愛護運動
3.現代の動物愛護運動
4.動物の権利(animal rights)と動物福祉(animal welfare)
5.日本における動物愛護と世界における動物福祉
演習問題

【第3章 動物福祉の評価】
1.動物福祉の評価とは
2.動物福祉の生理学的指標
3.動物福祉の行動学的評価
4.課題
演習問題

【第4章 動物福祉と社会】
1.動物福祉と社会
2.法律と動物福祉
3.経済活動と動物福祉
4.動物福祉教育
5.動物保護活動
演習問題

【第5章 野生動物の福祉】
1.野生動物の保護と管理
2.野生動物の福祉とは
3.対策と課題
演習問題

【第6章 展示動物および使役動物の福祉】
1.展示動物の福祉
2.使役動物の福祉―身体障害者補助犬(補助犬)を中心に
演習問題

【第7章 実験動物の福祉】
1.動物実験の意義
2.動物福祉と倫理的な動物実験
演習問題

【第8章 産業動物の福祉】
1.畜産物の供給と需要の概況
2.産業動物の飼養と畜産物の流通
3.産業動物における福祉上の問題
4.産業動物に関する国際的福祉基準
5.動物福祉向上の方策
演習問題

【第9章 伴侶動物の福祉】
1.伴侶動物の飼育の現状と福祉
2.家庭での適正飼養と動物福祉上の問題
3.伴侶動物の繁殖・流通・利用に関する福祉上の問題
4.飼育放棄と飼い主のいない犬猫の問題
5.伴侶動物福祉のための対策
演習問題

索引


編:
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会
監修:
加隈良枝
執筆:
石田?、加隈良枝、佐藤衆介、古川敏紀、古本佳代、水越美奈
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 並製本 132ページ
発行年月日:2014年12月11日
ISBN:978-4-89995-814-7