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動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門分野 動物臨床検査学
《10003854》


販売価格: ¥ 3,300円(税込)


動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書

(序文より)
 近年の獣医学および獣医療の多様化・高度化には目を見張るものがあり、複雑多岐に変容する 獣医療に対応するためには、獣医学教育の高度化は必然である。それと同時に獣医療を補助・支援し、生命倫理の理念に基づく動物看護や臨床検査等の高度な専門技術者の育成を求める声が高 まっていることは周知のとおりであろう。
 動物保健看護教育を推進する大学(倉敷芸術科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ学園大学、酪農学園大学 <五十音順>)では、動物保健看護学教育の推進と動物看護並び に獣医療の発展に貢献することを目的として、2008年に全国動物保健看護系大学協会を設立した。動物看護学教育における標準カリキュラムの作成と検証、それらに対応した教科書作成、さらにカリキュラムの改訂は大学の使命だといえる。
 これまで、当協会では、高位平準化を目標にした動物看護学教育標準カリキュラムを2008年から2011年まで検討を重ね、2011年12月には「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を策定した。その後、動物看護学教育において専修学校と大学が異なるカリキュラムで、異なる教育を行うのは混乱を招くという理由から、全国動物教育協議会とカリキュラムの整合性を図り、内容や単位数を削減して 2012 年 11 月に「動物看護学教育標準カリキュラム」を公表した。
 動物看護学教育標準カリキュラムに沿った一定基準の教育を進めるためには、教材としてカリキュラム準拠教科書が必須であり、2013 年4月より本格的に制作を開始させた。科目の特性から、基礎と応用に分ける必要があるものは、総論と各論に分冊して進めた。
 動物看護学教育におけるこのような本格的な教科書制作は、日本で初めての取り組みである。そのため、基となる適切な資料がなく、時間的制約も厳しいなかで、制作は困難を極めた。さらに、カリキュラム準拠教科書制作の過程で、加えた方が良い内容や軽減すべき内容、他の科目で取り扱った方が適当と考えられる内容等、さまざまな意見が出てきた。今後も標準カリキュラムの改訂へ向けた意見として集積を続けたい。
 この動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書の存在が、日本での動物看護学の高位平準化 に少しでも貢献できることを願ってやまない。


■本書において、記事中の記述に誤りがありました。
詳細はこちらからご確認お願い申し上げます。


序文
「動物臨床検査学」発刊にあたって
著者一覧

「動物臨床検査学」全体目標

【第1章 臨床検査の基礎】
1.臨床検査
2.検査値の考え方
3.主な検査機器
演習問題

【第2章 血液検査】
1.採血部位および採血方法
2.血漿、血清の分離法
3.全血球計算法
4.血液塗抹の作製法と染色法
5.塗抹標本の観察法
6.ヘマトクリット管を用いた検査
7.凝固検査
8.生化学検査<総論>
9.生化学検査<各論>
10.血液ガス分析
11.免疫学的検査
演習問題

【第3章 尿検査】
1.尿検体の採取法
2.尿検体の取り扱い
3.検査手順
???4.尿沈渣標本に出現する有形成分
演習問題

【第4章 糞便検査】
1.糞便検査の目的と動物看護師の役割
2.採便方法と観察
3.寄生虫の検査
4.その他の微生物検査
5.消化試験
演習問題

【第5章 細胞診検査と病理組織検査】
1.細胞診検査
2.病理組織検査
演習問題

【第6章 遺伝子検査】
1.遺伝子検査とは
2.検体の採取法と取り扱い
3.遺伝子検査の対象疾患
演習問題

【第7章 心電図検査と血圧測定】
1.心電計の分類と構造
2.心電図検査の実際
3.心電図の評価
4.血圧測定法と血圧計の構造
5.血圧測定の実際
6.血圧の評価
演習問題

【第8章 X線検査】
1.X線検査の目的と動物看護師の役割
2.放射線とX線撮影の原理
3.撮影条件とX線フィルム
4.撮影体位と方法
5.造影検査
6.フィルムの現像と読影準備
7.透視撮影とコンピュータX線撮影法
8.被曝と被曝管理
演習問題

【第9章 超音波検査】
1.超音波検査装置の原理と構造
2.超音波検査の実際
3.超音波検査でわかること
4.超音波検査装置を用いた特殊な検査
演習問題

【第10章 内視鏡検査】
1.内視鏡の分類と構造
2.消化器内視鏡検査の実際
3.スコープの洗浄と消毒
4.その他の内視鏡検査
演習問題

【第11章 その他の画像検査】
1.コンピュータ断層撮影法(CT)
2.磁気共鳴画像法(MRI)
3.核医学検査
演習問題

【第12章 神経学的検査】
1.検査環境・必要な道具
2.実際の検査方法
演習問題

【第13章 眼科検査】
1.視覚検査
2.眼科神経学的検査
3.シルマー試験
4.眼圧測定
5.細隙灯顕微鏡検査
6.フルオレセイン染色
7.眼底検査
8.その他の眼科検査
演習問題

【第14章 皮膚と耳の検査】
1.皮膚科の検査
2.耳介の検査
3.耳道の検査
演習問題

索引


編:
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会
監修:
石岡克己
執筆:
呰上大吾、石岡克己、上野博史、内田英二、打出毅、前原誠也、百田豊
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 並製本 192ページ
発行年月日:2014年4月10日
ISBN:978-4-89995-819-2