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動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門分野 臨床動物看護学【各論】
《10003858》


販売価格: ¥ 6,600円(税込)


動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書

(序文より)
 近年の獣医学および獣医療の多様化・高度化には目を見張るものがあり、複雑多岐に変容する 獣医療に対応するためには、獣医学教育の高度化は必然である。それと同時に獣医療を補助・支援し、生命倫理の理念に基づく動物看護や臨床検査等の高度な専門技術者の育成を求める声が高 まっていることは周知のとおりであろう。
 動物保健看護教育を推進する大学(倉敷芸術科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ学園大学、酪農学園大学 <五十音順>)では、動物保健看護学教育の推進と動物看護並び に獣医療の発展に貢献することを目的として、2008年に全国動物保健看護系大学協会を設立した。動物看護学教育における標準カリキュラムの作成と検証、それらに対応した教科書作成、さらにカリキュラムの改訂は大学の使命だといえる。
 これまで、当協会では、高位平準化を目標にした動物看護学教育標準カリキュラムを2008年から2011年まで検討を重ね、2011年12月には「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を策定した。その後、動物看護学教育において専修学校と大学が異なるカリキュラムで、異なる教育を行うのは混乱を招くという理由から、全国動物教育協議会とカリキュラムの整合性を図り、内容や単位数を削減して 2012 年 11 月に「動物看護学教育標準カリキュラム」を公表した。
 動物看護学教育標準カリキュラムに沿った一定基準の教育を進めるためには、教材としてカリキュラム準拠教科書が必須であり、2013 年4月より本格的に制作を開始させた。科目の特性から、基礎と応用に分ける必要があるものは、総論と各論に分冊して進めた。
 動物看護学教育におけるこのような本格的な教科書制作は、日本で初めての取り組みである。そのため、基となる適切な資料がなく、時間的制約も厳しいなかで、制作は困難を極めた。さらに、カリキュラム準拠教科書制作の過程で、加えた方が良い内容や軽減すべき内容、他の科目で取り扱った方が適当と考えられる内容等、さまざまな意見が出てきた。今後も標準カリキュラムの改訂へ向けた意見として集積を続けたい。
 この動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書の存在が、日本での動物看護学の高位平準化 に少しでも貢献できることを願ってやまない。


■本書において、記事中の記述に誤りがありました。
詳細はこちらからご確認お願い申し上げます。


序文
「臨床動物看護学 各論」発刊にあたって
著者一覧

「臨床動物看護学 各論」全体目標

【第1章 呼吸機能障害をもつ動物の看護】
1.呼吸機能障害とは
2.疾患の発生部位と呼吸機能障害
3.呼吸機能障害を引き起こす病理学的変化
4.診察と検査
5.呼吸機能障害に対する治療
6.呼吸機能障害を起こす代表的な症候・疾患
7.呼吸機能障害を伴う動物の看護
8.事例に基づく動物看護過程の展開
演習問題

【第2章 循環機能障害をもつ動物の看護】
1.循環機能障害とは
2.循環機能障害を引き起こす病理学的変化
3.診察と検査
4.循環機能障害に対する治療
5.循環機能障害を起こす代表的な症候・疾患
6.循環機能障害を伴う動物の看護
7.事例に基づく動物看護過程の展開
演習問題

【第3章 栄養摂取・代謝機能障害をもつ動物の看護】
1.栄養摂取・代謝機能障害とは
2.栄養摂取・代謝機能障害による症状
3.診察と診断の流れ
4.栄養摂取・代謝機能障害に対する治療
5.栄養摂取・代謝機能障害を起こす代表的な症候・疾患
6.栄養摂取・代謝機能障害を伴う動物の看護
7.事例に基づく動物看護過程の展開
演習問題

【第4章 内部環境・調節機能障害をもつ動物の看護】
1.内部環境・調節機能障害とは
2.内部環境・調節機能障害を起こす代表的な症候・疾患
3.内部環境・調節機能障害を伴う動物の看護
4.事例に基づく動物看護過程の展開
演習問題

【第5章 生体防御機能障害をもつ動物の看護】
1.生体防御機能とは
2.生体防御機能障害の概要
3.生体防御機能障害の症状・病態生理
4.生体防御機能障害の検査と治療
5.生体防御機能障害を起こす代表的な症候・疾患
6.生体防御機能障害を伴う動物の看護
7.事例に基づく動物看護過程の展開
演習問題

【第6章 感覚機能障害をもつ動物の看護】
1.感覚機能障害とは
2.感覚器の異常の有無をみる
3.各感覚機能障害の動物看護援助の概要
4.感覚機能障害を起こす代表的な症候・疾患
5.感覚機能障害を伴う動物の看護
6.事例に基づく動物看護過程の展開
演習問題

【第7章 神経・運動機能障害をもつ動物の看護】
1.神経機能障害とは
2.神経機能障害による症状
3.神経機能障害の診察と診断の流れ
4.神経機能障害に対する治療
5.運動機能障害とは
6.運動機能障害による症状
7.運動機能障害の診察と診断の流れ
8.運動機能障害に対する治療
9.神経機能障害を起こす代表的な症候・疾患
10.運動機能障害を起こす代表的な症候・疾患
11.神経・運動機能障害を伴う動物の看護
12.事例に基づく動物看護過程の展開
演習問題

【第8章 排泄機能障害をもつ動物の看護】
1.排泄機能障害とは
2.排泄機能障害による症状・病態生理
3.排泄機能障害の診断の流れ
4.排泄機能障害に対する治療
5.排尿の異常を引き起こす代表的な症候・疾患
6.排便困難を引き起こす代表的な症候・疾患
7.排尿の異常と排便困難を起こす可能性がある疾患
8.排泄機能障害を伴う動物の看護
9.事例に基づく動物看護過程の展開
演習問題

【第9章 繁殖機能障害をもつ動物の看護】
1.繁殖機能障害とは
2.雌における繁殖機能障害
3.雄における繁殖機能障害
4.診察と診断
5.治療
6.繁殖機能障害を起こす代表的な症候・疾患
7.繁殖機能障害を伴う動物の看護
8.事例に基づく動物看護過程の展開
演習問題

【第10章 担がん動物の看護
1.がんとは
2.がんの診断に関する基礎知識
3.がんの診断のための検査
4.担がん動物の治療
5.化学療法
6.担がん動物の栄養管理
7.がん性疼痛
8.担がん動物に対する看護援助
9.事例に基づく動物看護過程の展開
演習問題

【第11章 高齢動物とその看護の特徴】
1.高齢動物とは
2.加齢に伴う身体的変化
3.高齢動物の生活環境
4.高齢動物の健康管理と各種予防
5.高齢動物に対するさまざまな看護援助
6.飼い主が行う在宅看護
7.高齢動物のターミナルケアと看取り
演習問題

【第12章 高齢動物の看護に関わる技術】
1.高齢動物の疾患
2.疾患を呈する高齢動物の飼育環境
3.高齢動物に対するアセスメント
4.高齢動物の生活機能障害
5.高齢動物の運動器疾患
6.高齢動物の排泄の調節障害
7.起立困難な高齢動物
8.高齢動物の認知障害
演習問題

索引


編:
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会
監修:
左向敏紀、松原孝子
執筆:
呰上大吾、石岡克己、神田鉄平、左向敏紀、佐野忠士、本田三緒子、前田憲孝、松原孝子、百田豊、柳澤綾
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 並製本 344ページ
発行年月日:2014年6月30日
ISBN:978-4-89995-822-2