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動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門分野 臨床動物看護学【総論】
《10003859》
販売価格: ¥ 3,300円(税込)
動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書
(序文より)
近年の獣医学および獣医療の多様化・高度化には目を見張るものがあり、複雑多岐に変容する 獣医療に対応するためには、獣医学教育の高度化は必然である。それと同時に獣医療を補助・支援し、生命倫理の理念に基づく動物看護や臨床検査等の高度な専門技術者の育成を求める声が高 まっていることは周知のとおりであろう。
動物保健看護教育を推進する大学(倉敷芸術科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ学園大学、酪農学園大学 <五十音順>)では、動物保健看護学教育の推進と動物看護並び に獣医療の発展に貢献することを目的として、2008年に全国動物保健看護系大学協会を設立した。動物看護学教育における標準カリキュラムの作成と検証、それらに対応した教科書作成、さらにカリキュラムの改訂は大学の使命だといえる。
これまで、当協会では、高位平準化を目標にした動物看護学教育標準カリキュラムを2008年から2011年まで検討を重ね、2011年12月には「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を策定した。その後、動物看護学教育において専修学校と大学が異なるカリキュラムで、異なる教育を行うのは混乱を招くという理由から、全国動物教育協議会とカリキュラムの整合性を図り、内容や単位数を削減して 2012 年 11 月に「動物看護学教育標準カリキュラム」を公表した。
動物看護学教育標準カリキュラムに沿った一定基準の教育を進めるためには、教材としてカリキュラム準拠教科書が必須であり、2013 年4月より本格的に制作を開始させた。科目の特性から、基礎と応用に分ける必要があるものは、総論と各論に分冊して進めた。
動物看護学教育におけるこのような本格的な教科書制作は、日本で初めての取り組みである。そのため、基となる適切な資料がなく、時間的制約も厳しいなかで、制作は困難を極めた。さらに、カリキュラム準拠教科書制作の過程で、加えた方が良い内容や軽減すべき内容、他の科目で取り扱った方が適当と考えられる内容等、さまざまな意見が出てきた。今後も標準カリキュラムの改訂へ向けた意見として集積を続けたい。
この動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書の存在が、日本での動物看護学の高位平準化 に少しでも貢献できることを願ってやまない。
序文
「臨床動物看護学 総論」発刊にあたって
著者一覧
「臨床動物看護学 総論」全体目標
【第1章 健康の保持・増進、疾病の予防に向けた動物看護】
1.看護技術の基本原則
動物看護の視点
動物看護実践の手順
アセスメント
2.スクリーニングの技術
スクリーニングの狙い
問診―飼い主による観察―
視診と触診―全身の外観―
体重測定
栄養状態の評価法
バイタルサイン
3.ストレス
ストレスとは
ストレスの要因と状況
ストレスの緩和と解決
4.健康動物のための指導
ライフステージと栄養管理
予防接種
去勢/避妊
定期健康診断
演習問題
【第2章 経過に基づく動物看護】
1.経過別の動物看護実践の重要性
2.急性期の看護動物の観察とアセスメント
急性期とは
救急動物看護
救急時の動物看護アセスメント
実際の動物看護援助
3.救急看護動物の受け入れ
4.重症動物の看護
5.慢性期の看護動物の観察と看護
慢性期とは
実際の動物看護援助
6.障害をもつ看護動物の観察とアセスメント
リハビリテーション期とは
廃用(性)症候群とは
7.終末期における動物看護援助
終末期とは
実際の動物看護援助
演習問題
【第3章 周術期の動物看護】
1.術前動物看護の役割と必要な動物看護援助
2.術中動物看護の役割と必要な動物看護援助
3.術直後動物看護の役割と必要な動物看護援助
4.術後動物看護の役割と必要な動物看護援助
演習問題
【第4章 症状別の動物看護】
1.痛み
定義
症状の出現形態とメカニズム
治療
援助
2.摂食障害(食欲不振)
定義
食欲調節への影響
食欲不振の分類・原因・病態
随伴症状と成り行き
治療
援助
3.多飲・多尿
定義
出現形態とメカニズム
治療
援助
4.嘔吐と吐出
病態と治療
援助
5.呼吸異常(困難)・咳
定義
出現形態とメカニズム
治療
援助
6.意識障害
定義
原因疾患とメカニズム
症状
処置
援助
7.発作・痙攣
定義
出現形態とメカニズム
分類・原因・病態
随伴症状と成り行き
治療
援助
8.運動異常(麻痺・跛行)
定義
出現形態とメカニズム
治療
援助
9.排尿異常
概要
治療
援助
10.排便異常(下痢・血便)
病態と治療
援助
11.かゆみ
定義
出現形態とメカニズム
分類・原因・病態
症状
治療
援助
12.脱毛
定義
毛の生成、毛周期への影響
分類・原因・病態
脱毛症とその基礎疾患の把握
治療
援助
13.体型異常(肥満・削痩)
病態と治療
援助
14.発熱
定義
出現形態とメカニズム
分類
治療
援助
15.ショック
定義
分類
病態
臨床症状
予後
治療
援助
演習問題
索引
編:
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会
監修:
左向敏紀、松原孝子
執筆:
石岡克己、神田鉄平、左向敏紀、佐野忠士、本田三緒子、前田憲孝、松原孝子、百田豊
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 並製本 112ページ
発行年月日:2014年5月15日
ISBN:978-4-89995-821-5