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図解 小動物神経病学
《10003524》


販売価格: ¥ 41,800円(税込)


小動物神経学および神経外科学の総合的な書

豊富なイラストに加えて585枚にのぼる臨床写真・レントゲン写真・MR画像・CT画像をつかって複雑な神経疾患の詳細な情報を分かりやすく解説し、犬・猫の神経疾患の診断・治療につなげる。
本書は大きく2部構成となっている。第1部(1~11章)は神経学的検査、神経病理学の基礎、電気診断・放射線学などの補助的検査方法、麻酔・薬理学などを解説。第2部(12~20章)は神経学の臨床面からの視点で末梢神経系から脳までを解説している。
また付録のCD(英語版)には神経疾患の診断に必要な情報を、典型的な病態をとりあげてビデオなどで解説している。
あらゆる分野から小動物の神経病を解説。神経病の検査・診断・治療をこの1冊で網羅!

<『図解 小動物神経病学』書評>
評者:織間博光(日本獣医生命科学大学 名誉教授)
この本の原著は、高名な獣医神経病学者であるDr.Jaggyが中心となって書かれたもので、神経病に関する全てを網羅しており、獣医神経病を学ぶものにとって必読の書であった。
内容としては、神経学的検査法、神経病理、神経薬理など基礎的な部分から、診断、内科・外科治療まで具体的かつ詳細に述べられている。ドイツ語か英語版しかなかった書が、日本語で読める様になったことは大変ありがたいことである。
日本語版を見て最初に注目したのは翻訳者の一覧である。まさに各章を専門とする、今一番脂ののりきった先生方が翻訳を担当しており、これ以上の適任者はいないという布陣である。非常に的確で、わかりやすい日本語になっているのが納得できる。
内容のすばらしさに関しては今更述べるまでもないが、イラスト、写真等を多く用いて詳細に記述されており、基礎から学ぶ人にも、日常の臨床例の診断に際しての手引き書としても役立つように書かれている。個人的に気にいっているのは付録の犬と猫の脳断面比較解剖学である。これはCT・MRIによる脳の解剖図で、脳写真と対比させた詳細なアトラスで、26頁にわたって掲載されている。
CTやMRI画像を診る機会が増えつつある現在、画像解剖を学ぼうとする人には非常に有用である。事実、ここが見たいがために本書を購入している人がおられるほどである。また、英語版ではあるが神経学的検査法や症例の動画CDが付録されている。本書を読んだ後で見れば、文章だけではわかりにくい検査手技や臨床徴候の詳細が良く理解でき、大いに参考になると思う。
本書は、これから神経学を学ぼうとしている人に間違いなくお薦めでき、またベテランの先生にも診療の合間に是非読んでいただきたい一冊である。


監訳者序文 v
英語版序文 vi
ドイツ語版第2版序文 vii
ドイツ語版初版序文 viii
略号 xix

1章 小動物の神経学的検査
●1.1 シグナルメント
●1.2 既往歴
●1.3 一般検査
●1.4 神経学的状態
神経学的検査の方法
神経学的検査の順序
検査の主な特徴
意識状態
行動
姿勢
動き
姿勢反応
一肢,あるいは一対の肢における飛び直り反応
ナックリング
立ち直り反応(正向反応)
姿勢性伸筋突伸反応 11
手押し車歩行,あるいは前肢歩行
踏み直り反応
緊張性頸反応
脳神経検査
脳神経機能
脊髄反射
後肢の反射
前肢の反射
その他の反射
異常反射
感覚系
局在診断
末梢神経系
中枢神経系
脊髄
前庭系
●1.5 眼科学的検査
視覚検査
威嚇瞬き反応検査
眩惑反射
綿球落下試験
障害物コース
対光反射および瞳孔の大きさの検査
眼瞼反射
角膜反射
涙液分泌
眼位
正常な前庭性眼振
電気生理学的検査
網膜電図
視覚誘発電位

2章 神経病理の基本
●2.1 神経病理学総論
病理組織学
ニューロン
星状膠細胞,上衣組胞,脈絡膜上皮
希突起膠細胞/シュワン細胞
小膠細胞
神経網,血液脳関門
外套細胞
神経変性/再生
発生異常/奇形
脳の発生―奇形の病理発生
神経管異常:癒合不全
先天性水頭症
大脳皮質の奇形:小脳回症,大脳回症,脳回欠損症(滑脳症)
小脳奇形
ミエリン低形成およびミエリン形成不全
機械的および物理的障害
脳圧(頭蓋内圧)亢進
空間占拠性病変/後天性水頭症
脳腫脹と脳浮腫
梗塞/軟骨塞栓
出血
外傷
代謝障害
虚血/低酸素/低血糖
肝性脳症
腎性脳症
高ナトリウム血症(食塩中毒)
低ナトリウム血症
低カルシウム血症
アシドーシスとアルカローシス
栄養失調
糖尿病
甲状腺機能低下症/甲状腺機能亢進症
蓄積病
神経毒性学
●2.2 神経疾患の分類:VITAMIN D
V=血管性疾患
I=炎症性および感染性疾患
T=中毒性疾患
T=外傷
A=奇形
M=代謝性疾患
N=腫瘍
D=変性性疾患
●2.3 脳脊髄液(CSF)検査

3章 遺伝性神経疾患および好発品種
●3.1 遺伝子異常
遺伝
遺伝様式の証明法
可能性のある遺伝的キャリアの検査
遺伝子異常を根絶する繁殖方法
多因子性の原因による疾患

4章 基本的な臨床検査
●4.1 適応
●4.2 血液検査
貧血
多血症
白血球増多
白血球減少症
血小板減少症/血小板増多症
血液化学検査
尿検査

5章 麻酔
●5.1 神経麻酔の基本
頭蓋内圧の管理
二酸化炭素分圧の管理
血圧の管理
薬物
ステロイド
利尿薬
抗てんかん薬
その他の薬物
ポジショニング(保定)
麻酔および低体温の管理
輸液療法
覚醒期
●5.2 特殊な処置手技
CSF採取
脊髄造影
片側椎弓切除術,背側椎弓切除術,腹側スロット術,亜脱臼および骨折の安定化術
頭蓋内疾患
電気生理学的検査
脳波検査(EEG)
筋電図検査(EMG)
神経伝導速度検査
聴覚および視覚誘発電位の記録
網膜電図,体性感覚誘発電位および運動誘発電位
コンピューター断層撮影(CT)および磁気共鳴画像(MRI)による画像診断

6章 神経放射線学
●6.1 適応
●6.2 検査方法
レントゲン検査
レントゲン断層撮影(直線断層撮影)
超音波検査
コンピューター断層撮影および磁気共鳴画像法
コンピューター断層撮影(CT)
磁気共鳴画像法(MRI)
検査法の比較
解釈の原則
核医学で用いられる方法
●6.3 脊椎/脊髄
レントゲン
脊椎/脊髄画像解釈の原則
軟部組織
脊柱の形状と進路
椎骨の数
個々の椎骨のサイズ,形態および輸郭
X線不透過性
椎間腔および椎間孔
脊柱管
椎間関節とその他の椎骨突起
脊髄造影
造影剤
手技
制限,技術的問題,アーチファクトおよび合併症
解釈の原則
椎間板造影
硬膜外造影
●6.4 特異的疾患
変性性疾患
椎間板変性および椎間板ヘルニア
変性性腰仙部狭窄症
他の変性性疾患
腫瘍
奇形
外傷
代謝性疾患
血管性疾患
炎症性疾患
●6.5 頭蓋
画像検査解釈の原則
顔面頭蓋
鼻道および副鼻洞

頭蓋腔
中耳および内耳
頭蓋下顎骨骨関節症
頭蓋冠の腫瘍
代謝性障害
外傷
先天奇形
頭蓋内腫瘍
概略
脳の非腫瘍性疾患
奇形
出血および血腫
梗塞
灰白質脳軟化および白質脳軟化
炎症および感染

7章 電気診断
●7.1 末梢神経系(PNS)における電気診断
筋電図(EMG)
測定方法
神経電気検査
運動神経伝導速度(mNCV)
感覚神経伝導速度
神経筋終板の電気生理学的評価
聴覚誘発電位(AEP)
適応
測定方法
AEPの解説と解剖学的分類
●7.2 CNSの電気診断的検査
脳波検査
生理学的原理
方法
装置
電極とその設置
解釈
●7.3 生検
筋生検
神経生検

8章 リハビリテーション
●8.1 理学療法
ハイドロセラピー(水治療法)
マッサージ
運動療法
他動運動
補助下で行う自動運動
電気療法
機能的電気療法
経皮的電気神経刺激
温度療法
温熱の適用
熱の除去(寒冷療法)
磁場療法
●8.2 補助療法
膀胱の管理
褥瘡の予防
動物の関心を引く

9章 神経薬理学
●9.1 神経疾患の抗菌剤を用いた治療
抗菌剤のクラスと各薬物の抗菌スペクトラム
ペニシリン
セファロスポリン
アミノグリコシド
クロラムフェニコール
テトラサイクリン
マクロライド
トリメトプリム-スルホンアミド系
キノロン
メトロニダゾール
Four-quadrant antibiosis(4象限抗生作用)
神経学的な病変局在による抗菌剤の選択
末梢神経
多発性筋炎
椎間板脊椎炎
中耳炎/内耳炎
髄膜炎/脳炎
●9.2 ステロイド療法
化学的性質と薬物動態,臨床薬理
生理学的および薬理学的作用
副作用
治療での使用
補充療法
治療での使用
神経疾患における糖質コルチコイド
●9.3 鎮痛薬
疼痛の生理学と治療の原則
オピオイド
非ステロイド性抗炎症薬
疼痛寛解のための他の薬物と処置

10章 脳神経外科学
●10.1 器械類
●10.2 脳脳
脳腫瘍
概論
前投薬―麻酔
外科的手技
問題点
頭部外傷
概論
手技
問題点
水頭症
概論
外科的手技
問題点
●10.3 脊髄/脊椎
椎間板疾患
頸部椎間板疾患
胸腰部椎間板疾患4
腰仙部椎間板疾患
椎体,脊髄,および神経根の腫瘍
●10.4 脊椎骨折,脱臼
応急処置
神経組織の一次的および二次的損傷
診断手順
保存療法
外科的治療
●10.5 末梢神経
末梢神経外科の原則
頻度
問題点
手技
神経生検
神経縫合術
神経剥離
神経切除術/神経根切除術
神経植え込み術
神経移植
●10.6 中耳および内耳の外科手術
中耳および内耳の解剖
手技
術前の準備および体位
術式
術後管理

11章 鍼治療
●11.1 はじめに
伝統中医学(TCM)における鍼治療
経穴
経穴の選択
経穴の刺激方法
●11.2 神経疾患に対する鍼治療の応用
治療の選択
鍼治療の適応の可能性
治療の組み合わせ
病気予防対策としての鍼治療
●11.3 鍼鎮痛と術後疼痛の解消

12章 神経学的救急疾患患者の安定化
●12.1 概説
はじめに
呼吸路および人工呼吸
循環
ショック
脱水
神経学的状況
疼痛
●12.2 各神経学的救急疾患の処置
頭部外傷
はじめに
病態生理
頭部外傷患者に対する救急処置
発作重積
はじめにおよび定義
病態生理
治療
モニタリング
補助検査および治療
中毒
はじめに
全般的治療
●12.3 神経患者の集中管理
はじめに
ルール20
輸液療法
血圧
膠質浸透圧
アルブミン
心機能とリズム
酸素化および換気
グルコース
電解質および酸-塩基平衡
頭蓋内圧と意識
止血
赤血球およびヘモグロビン
免疫状態,白血球および抗生作用
腎機能および尿産生
胃腸管
栄養
薬剤代謝および投与量
鎮痛
体温
包帯および創傷
看護


13章 末梢神経系と筋肉
●13.1 はじめに
PNSにおける変化の分類
鑑別診断リストに基づいた分類
解剖学的局在に従った分類
病理学的過程による分類
臨床症状
補助的な検査
●13.2 モノニューロパチー(単ニューロパチー)
前肢と後肢の個々の神経に対する外傷性損傷
橈骨神経
坐骨神経
腓骨神経
脛骨神経
大腿神経
腕神経叢の裂離
仙尾骨の骨折・脱臼
末梢神経鞘腫瘍
リンパ腫
●13.3 ポリニューロパチー(多発ニューロパチー)
遺伝的ポリニューロパチー
脊髄性筋萎縮症
運動性軸索変性症
感覚性軸索変性症
シュワン細胞の機能異常
代謝障害
後天性ポリニューロパチー
トキソプラズマ症
ネオスポラ症
急性多発性神経根炎
慢性多発性神経根炎
慢性炎症性脱髄性ポリニューロパチー
犬の神経節神経根炎
糖尿病性ポリニューロパチー
低血糖性ポリニューロパチー
甲状腺機能低下症
薬物や毒素
脱神経性遠位軸索症
腫瘍随伴性ポリニューロパチー
成熟後の脊髄性筋萎縮症
対称性遠位性ポリニューロパチー
ドーベルマン・ダンス病
自律神経障害
●13.4 神経筋伝達の異常
シナプス前性障害
破傷風
ボツリヌス中毒
ダニ麻痺
シナプス性障害
有機リン
シナプス後性障害
重症筋無力症
●13.5 モノミオパチー(単ミオパチー)
虚血性ミオパチー
咀嚼筋炎
外眼筋炎
薄筋と半腱様筋のミオパチー
棘下筋ミオパチー
骨化性筋炎
尾骨筋ミオパチー(リンバー・テール,コールドテール)
●13.6 ポリミオパチー(多発ミオパチー)
後天性ポリミオパチー
トキソプラズマ症
ネオスポラ症
ヘパトゾーン
特発性多発性筋炎(特発性ポリミオパチー)
低カリウム性ポリミオパチー
高カルシウム血症
低カルシウム血症
甲状腺機能低下症
甲状腺機能亢進症
自然発生性副腎皮質機能亢進症
医原性ステロイド誘発性ミオパチー
先天性ミオパチー
犬の筋ジストロフィー
猫の肥大性ポリミオパチー(筋ジストロフィー)
メロシン欠損型ミオパチー
ラブラドールミオパチー
デボン・レックス猫のミオパチー
ブーヴィエ・デ・フランダースの変性性ポリミオパチー
ネマリン杆状体ミオパチー
ロットワイラーの若年性遠位型ミオパチー
脂質貯蓄性ミオパチー
ミトコンドリアミオパチー
ラップランド・ハウンドのII型糖原病(グリコーゲン蓄積病)
ジャーマン・シェパードと秋田犬のIII型糖原病(グリコゲーン蓄積病)
ノルウェージャン・フォレスト・キャットのIV型糖原病(グリコーゲン蓄積病)
悪性高熱
労作性横紋筋融解症
テリア,ダルメシアン,そしてキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの挿間性筋緊張症
間欠性高カリウム血症
バーミーズ猫の低カリウム性ポリミオパチー
中心核様ミオパチー(中心核病)
ミオトニー

14章 脊髄
●14.1.1 脊髄疾患
血管障害性疾患
脊髄梗塞(線維軟骨性塞栓症) 
脊髄出血
炎症性変化
椎間板脊椎炎
脊髄炎
猫の灰白髄炎
ステロイド反応性髄膜炎-動脈炎(SRMA)
外傷性疾患
奇形
環椎-軸椎亜脱臼(AASL)
頸椎奇形/関節奇形:尾側頸部脊椎脊髄症
類皮洞
脊髄異形成/脊椎異形成/脊椎癒合不全
髄膜嚢胞/クモ膜内嚢胞
二分脊椎
仙尾骨の異形成/発育不全/仙尾椎の低形成
後頭骨異形成
脊椎奇形/半側脊椎
先天性外骨腫症/多発性軟骨性外骨(腫)症/骨軟骨腫症
代謝性疾患
ビタミンA過剰症
腫瘍疾患
脊椎と脊髄の変性性疾患
椎間板疾患
椎間板逸脱症
椎間板突出症
大型犬種における変性性脊髄症
テリア種の運動失調症とミエロパチー/遺伝性運動失調症
ハウンド犬の運動失調症
アフガン脊髄症
トイ・プードルの変性性脊髄症
ロットワイラーの白質脳脊髄症
ダルメシアンの白質ジストロフィー
フィブリノイド白質ジストロフィー/脳脊髄症/アレキサンダー病
コイケル・ホンド(コーイケルホンディエ)の壊死性脊髄症
ラブラドールの軸索変性症
イビザン・ハウンドの進行性脊髄変性症
限局性石灰沈着症/腫瘍性石灰沈着症
脊髄性筋萎縮症
ガングリオシドーシス
グロボイド細胞白質ジストロフィー(クラーベ病)
ムコ多糖症(MPS)
ミエリン形成減少症
変性性腰仙部狭窄症(DLSS)
●14.2 排尿障害
排尿反射
排尿の任意制御
尿道の閉鎖機能
内および外尿道括約筋
排尿筋の神経支配
排尿障害患者
膀胱の過伸展
患者は排尿しないが,圧迫による排尿が可能な症例
患者は排尿しないが,圧迫排尿が容易,もしくは尿が漏出する症例
排尿回数の増加
排尿中のの突然の尿停止
尿道の機能不全による尿失禁

15章 前庭器官
●15.1 機能解剖学
●15.2 前庭機能障害
奇異性前庭症候群
両側性前庭疾患の臨床症状
●15.3 前庭症候群の神経学的検査
●15.4 末梢性前庭疾患
中耳炎/内耳炎
先天性前庭疾患
代謝性疾患
特発性疾患(老齢性または特発性前庭症候群)
腫瘍性疾患
神経線維腫
骨肉腫/線維肉腫
小脳橋角部腫瘍
真珠腫
聴器ポリープ
●15.5 中枢性前庭疾患
代謝性疾患
腫瘍性疾患
小脳橋角部腫瘍
脈絡叢乳頭腫

16章 小脳
●16.1 解剖生理
●16.2 小脳病変による症候学と局在診断
●16.3 鑑別診断(VITAMIN D)と検査法
●16.4 小脳疾患
先天性小脳疾患
ウイルス性疾患に伴う小脳低形成(小脳形成不全)
小脳の奇形
小脳萎縮症
蓄積病
小脳症状を伴うCNS変性疾患
後天性小脳疾患
血管性小脳疾患
小脳の炎症および感染症
小脳の外傷
メトロニダゾール中毒
特発性振戦(小脳炎)または白犬の振戦症候群
小脳の腫瘍

17章 脳幹
●17.1 解剖
●17.2 疾患
脳幹の梗塞
脳幹の炎症性疾患
ジステンパー
猫伝染性腹膜炎(FIP)による脳脊髄炎
肉芽腫性髄膜脳炎(GEM)
ダニ媒介性脳炎(TBE)
原虫性髄膜脳炎
狂犬病
オーエスキー病(仮性狂犬病)
ヨークシャー・テリアの壊死性脳炎
局所性の細菌性髄膜脳炎
ワクチン接種後脳炎
ワクチン接種後狂犬病
猫免疫不全ウイルス(FIV)脳症
猫海綿状脳症(FSE)
ヘルペスウイルス脳炎
未分類のウイルス性髄膜脳脊髄炎
ステロイド反応性髄膜脳脊髄炎(SRME)
脳幹の腫瘍
脳幹と後頭蓋窩の奇形
脳幹の代謝性,中毒性疾患
メトロニダゾール中毒
チアミン(ビタミンB1)欠乏性脳症
脳神経の疾患
三叉神経炎(特発性三叉神経症)
特発性顔面神経麻痺
巨大食道
特発性輸状咽頭嚥下障害(アカラシア)
特発性喉頭麻痺
遺伝性喉頭麻痺
難聴
●17.3 神経眼科学
瞳孔対光反射(PLR)の異常
網膜または視神経の病変
視交叉の病変
視索の病変
動眼神経(第III脳神経)の病変
動眼神経(エディンガー-ウェストファル)核の病変
中枢性失明
内眼筋麻痺
外眼筋麻痺
ホルネル症候群
猫および犬の自律神経障害
猫の痙性瞳孔
猫における瞳孔の片側散大
顔面神経麻痺
プールフール・ドュ・プチ症候群
斜視

18章 大脳
●18.1 解剖と生理
●18.2 神経解剖学的局在診断
●18.3 追加検査
●18.4 大脳の疾患
脳血管障害性疾患
虚血と梗塞
炎症性/感染性疾患
ボルナ病
犬伝染性肝炎
ダニ媒介性脳炎
猫灰白脳脊髄炎
猫海綿状脳症(FSE)
炎症性脳疾患の全体像
外傷
奇形
水頭症
代謝性/中毒性疾患
酸素欠乏症
糖代謝障害
低血糖症 
高血糖症
肝性脳症(HE)
尿毒症性脳症(UE)
中毒性脳症
殺虫剤
メタアルデヒド
ストリキニーネ

医薬品
●18.5 てんかん
特発性あるいは原発性てんかん
二次性あるいは症候性てんかん
猫の知覚過敏症候群("疾走発作")
原発性および二次性てんかんの鑑別診断
カタプレキシー/ナルコレプシー
失神
●18.7 腫瘍
神経上皮腫瘍
髄膜腫
 周囲組織からの腫瘍および転移性腫瘍
●18.8 変性性疾患
診断基準の概要
個々の疾患
白質ジストロフィー
リピドーシスとガングリオシドーシス
グルコセレブロシドーシス
スフィンゴミエリノーシス(ニーマン-ピック病)
糖蛋白代謝異常症
フコシドーシス
ガラクトシドーシス
マンノシドーシス
ムコ多糖症
糖原病
セロイドリポフスチン症
ラフォラ病
アンモン角壊死症(灰白脳軟化症)

19章 問題行動と異常行動
●19.1 犬の攻撃行動
危険な犬と予後
序列関連性攻撃行動
同居する犬同士の序列関連性攻撃行動
知らない犬同士が遭遇した際の攻撃行動
恐怖関連性攻撃行動
疼痛関連性攻撃行動
縄張り性攻撃行動
母性攻撃行動,母性行動の異常あるいは欠除,および子殺し行動
狩りの行動の一部からくる攻撃行動
遊び行動の一部からくる攻撃行動
●19.2 猫の攻撃行動
縄張り性攻撃行動
恐怖関連性攻撃行動
遊びと狩りからくる攻撃行動
母性攻撃行動
転嫁性攻撃行動 
治療
●19.3 猫の排泄行動に関する問題
トイレ外での排泄行動
治療の基本
適切な猫のトイレ
薬物療法
尿でのマーキング(スプレー行動)
●19.4 犬と猫の恐怖感や恐怖症に関して
物(動く物,動かない物)に対する恐怖
ある特定の状況下での不安や恐怖
●19.5 常同障害
犬や猫の常同障害の特微
●19.6 犬と猫の認知障害
●19.7 問題行動の薬物療法
重要な神経伝達物質
ベンゾジアゼピン
三環系抗うつ薬
選択的セロトニン再取り込み阻害薬
ブスピロン
モノアミンオキシターゼB阻害薬

20章 犬と猫の寄生虫性神経疾患
●20.1 犬のトリパノソーマ症
●20.2 犬のネオスポラ症
●20.3 猫と犬のトキソプラズマ症
●20.4 犬のバベシア症
●20.5 アカントアメーバ感染
●20.6 エンセファリトゾーン症
●20.7 蠕虫類に惹起される神経疾患
空間占拠性嚢虫の感染
移行幼虫の感染
犬の住血線虫症
●20.8 節足動物による神経学的疾患
●20.9 ボレリア症

付録1 犬・猫の脳断面比較解剖
付録2 犬における品種に特有な疾患
付録3 犬の遺伝性神経疾患のリスト
付録4 猫の遺伝性神経疾患のリスト
付録5 薬剤
付録6 1989~2000年,スイス・ベルンの動物病院で実施した,犬の神経疾患に関する疫学調査の概要
索引


編:André Jaggy
共編:Simon R. Platt
監訳:長谷川大輔(日本獣医生命科学大学獣医学部獣医放射線学教室)
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4版 上製本 598頁
発行年月日:2011年12月22日
ISBN:978-4-89995-613-6