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Vet's Management Vol.2 入門 院長のハッピーリタイア&獣医師のハッピースタート~動物病院の「第三者事業承継」時代がやってきた~
《10003494》


販売価格: ¥ 8,119円(税込)


動物との絆をより大切にする時代の動物病院の役割を考え日本型の動物病院マネジメントに必要な情報を提供する!

1990年以降30歳代で開業し急成長を遂げた若き院長も、いま、50歳以上となり自院の後継者問題で悩んでいると推察されます。そこで本書は、その際に、従来の親族や勤務医に継承する方法ではなく、まったくの第三者に病院事業を承継することによって、院長と病院を承継する獣医師がともにWIN-WINの関係になれるという新しい考え方の基本部分を提示します。
 後継者問題で悩んでいる院長と、この不況時に新規開業するリスクで悩んでいる獣医師にとって、本書は新たな発想の契機となることでしょう。


目次
■推薦のことば 上原勇作
■はじめに
 動物病院の「第三者事業承継」時代がやってきた
■序章
 過剰が熾烈な競争を生んで,やがて淘汰となる
■Part1 院長がハッピーリタイアするために
 *第1章 獣医師を取り巻く環境変化・いま,そこにある危機
  1.ペット業界の動向
   ペットも高齢化が加速
  2.飼い主の意識変化
   「家族化」,「室内同居」へ
   ペットの高齢化で生涯費用の増大と飼い主の二極化
  3.動物病院業界の最新動向
   1990年以降,開業件数が激増
   日本の獣医師数は米国の2倍
   偏差値が医学部同様に高い獣医系大学
   成熟期を過ぎて淘汰の時代へ
   2006年以降「事業廃止」が激増
   収益格差の理由
   今後は二極化
   40・50代になると減る小動物獣医師
   地域間格差も二極化へ
  4.ペット業界市場の将来予測
   2009年,初めて前年割れ
  5.2040年までの獣医師を取り巻く環境変化
   女性獣医師が大幅増加
   小動物獣医師は全地域で増加
  6.まとめ

 *第2章 なぜいま,第三者事業継承が必要なのか
  1.あまりに過酷な獣医師の仕事
  2.リタイア時の4つの選択肢
   親族による事業承継の難しさ
   勤務医への事業承継の難しさ
  3.獣医師にも必要な世間並みの老後生活
  4.社会インフラとしての存続を切望
  5.資源・資産の有効利用としての事業承継
  6.リタイア希望院長の新しい選択肢

 *第3章 「第三者事業承継」とは何か
  1.M&Aとは異なる「第三者事業承継」
  2.誤解と偏見
  3.獣医師同士で直接の継承は困難
  4.専門家へ依頼するメリット
  5.第三者事業承継の対象となる動物病院
   院長の年収は1000万円以上
   設備が十分で使えること
  6.廃業と比べてメリットが大きい第三者事業承継
   飼い主のメリット
   売り手のメリット
   買い手のメリット
  7.「第三者事業承継」のデメリット
   売り手のデメリット
   買い手のデメリット
  8.事前準備の重要性

 *第4章 事業承継について重要な5つの質問
  1.いつするのか?
  2.誰にするのか?
   院長の考え方,価値観の一致する人物
   覚悟と責任感のある人物
   開業する自信と謙虚さのある人物
   ミスマッチ時の対処方法
   契約以前に実務が始まるトラブル
  3.どの条件で売るのか?
   事業譲渡と株式譲渡のメリットとデメリット
  4.トラブル回避の手順は?
  5.リタイア後の人生設計は?
   生活費の準備
   ライフスタイルを決める

 *第5章 譲渡価格の算定方法
  1.いくらで売れるのか?
   譲渡価格は相場のないもの
   専門家の役割
  2.事業評価の方法
  3.損益計算書実績から実現可能経常利益を算定
   事業評価事例
  4.譲渡後の税金
  5.業績が悪化している場合
  6.負債をどうするのか?
  7.不動産の評価と譲渡

 *第6章「第三者事業承継」の手順
  1.承継計画の作成
  2.専門家への事前相談と締結内容
   病院資料のチェックと評価資料作成
   譲受候補者との面談,病院見学
   条件協議
  3.基本合意書の締結
  4.スタッフへの情報開示
  5.譲渡にかかわる引き継ぎ業務
   譲渡日後の引き継ぎ事項
   飼い主の引き継ぎ事項

 *第7章 第三者事業承継を成功させるための心構え
  1.相手の立場に立って考える
  2.譲渡する院長の尊厳を大切にする
  3.隠し事はしない
  4.「譲渡する」と決めたら,以前よりも頑張る

 *第8章 「譲渡人」を選択した院長の事例
  ケースA(45歳,年商5000万円,開業10年,譲渡価格3000万円)
  ケースB(58歳,年商6000万円,開業30年,譲渡価格4800万円)
  ケースC(49歳,年商1億2000万円,開業21年,譲渡価格8000万円)
  ケースD(40歳,年商5000万円,開業10年,譲渡価格4000万円)
  ケースE(45歳,年商1億5000万円,開業21年,譲渡価格7500万円)
  ケースF(71歳,年商5000万円,開業32年,譲渡価格3000万円)
  ケースG(50歳,年商1億円,開業18年,譲渡価格6000万円)
  ケースH(46歳,年商8000万円,開業16年,譲渡価格4000万円)
  ケースI(59歳,年商4000万円,開業30年,譲渡価格3000万円)

■Part2 獣医師がハッピースタートするために

 *第9章 ハッピースタートするために必要な認識
  1.新規開業にかかわる重要項目の確認
   費用
   開業後の年収
   開業後の長期的生活設計
   新規開業と承継開業のメッリトとデメリット
  2.なぜ,勤務医の終身雇用は難しいのか
  3.臨床家として成功するための条件
   人間性
   臨床初期段階のキャリア
   開業時の環境
  4.譲渡される院長として選ばれるための条件
  5.承継後の収支
  6.2代目に求められる条件
  7.承継開業を日本に普及させるための課題
  8.なぜ過剰供給で互いにダメになっていくのか
  9.30代までの若い先生たちへ

 *第10章 「承継開業」を選択した獣医師の事例
  1.「承継開業」1年未満
   ケースA(30代前半,2011年2月,譲渡理由:近距離移転)
   ケースB(40代前半,2011年3月,譲渡理由:引退)
  2.「承継開業」1年
   ケースC(30代後半,2010年3月,譲渡理由:遠隔地移転)
  3.「承継開業」10年
   ケースD[承継時30代前半(現在40代),2000年頃,譲渡理由:遠隔地移転]
   ケースE[承継時30代前半(現在40代),2000年頃,譲渡理由:院長の重病]

■あとがき
■索引


著:西川芳彦
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 表紙4色 本文2色 並製 128頁
発行年月日:2011年5月17日
ISBN:978-4-89995-601-3