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サンダースVC Vol.6-1 犬と猫の代謝・内分泌疾患の最新情報-肥満・糖尿病・副腎疾患の診断・治療-
《00001129》
販売価格: ¥ 12,100円(税込)
増え続ける小動物の糖尿病などの内分泌疾患にいかに対処すべきかの指針を示す
本巻では内分泌疾患に関する多くの重要な問題が提示されている。例えば脂肪組織に関する内分泌学的な新情報も含まれており,それは肥満が疾患であることを示す明確な証拠となっている。犬のクッシング症候群の診断と治療に関しては最新の包括的で詳細な総説が示され,“非定型的クッシング症候群”の問題に関しても,証拠に基づいた公平な考察が行われている。本巻では,糖尿病と副腎疾患の共通する部分や,内分泌性高血圧,アルドステロンおよび糖尿病ケトアシドーシスがかかわる複雑な問題についても考察が行われている。人の糖尿病治療で中心的な役割を果たし,動物医療においてもその重要性が大きくなってきているインスリン様物質を用いた治療に関しても考察されている。
(序文より一部抜粋・改変)
目次
■1章 肥満の内分泌学
*視床下部と下垂体
*膵臓のホルモン
*脂肪組織
*消化管ホルモン
*要約
*参考文献
■2章 犬と猫の肥満:代謝と内分泌の異常
*正常代謝における脂肪組織の役割
*レプチン
*アディポネクチン
*レシスチン
*アンギオテンシノーゲンおよびレニン -アンギオテンシン- アルドステロン系
*炎症性サイトカイン(インターロイキン, TNF-α, 化学性および補助タンパク)
*犬と猫における炎症性アディポカイン
*疾病としての肥満の理解
*肥満の治療
*要約
*参考文献
■3章 猫におけるインスリン抵抗性
*猫の糖尿病の病態生理学
*インスリン抵抗性の発病機序
*インスリン抵抗性の臨床指標
*猫におけるインスリン抵抗性の原因
*猫のインスリン抵抗性の診断アプローチ
*要約
*参考文献
■4章 犬のクッシング症候群の診断の最近の進展
*副腎皮質機能亢進症の臨床徴候
*副腎皮質機能亢進症の診断
*下垂体依存症副腎皮質機能亢進症
*副腎皮質腫瘍による副腎皮質機能亢進症
*異所性副腎皮質刺激ホルモン分泌による副腎皮質機能亢進症
*異所性あるいは正所性副腎皮質受容体の活動亢進による副腎皮質機能亢進症
*要約
*参考文献
■5章 犬のトリロスタン
*作用機序
*薬効薬理
*犬の下垂体依存性副腎皮質機能亢進症における作用
*副腎依存性副腎皮質機能亢進症の犬に対する使用
*他の内分泌パラメータに及ぼす影響
*犬におけるトリロスタンの他の用途
*副腎皮質機能亢進症を有する他の動物種に対するトリロスタンの使用
*要約と将来研究
*参考文献
■6章 犬の非定型クッシング症候群について
*左右対称性脱毛の原因となる, 性ホルモンとコルチゾールの前駆分泌
*オカルト副腎皮質機能亢進症の原因となる17-ヒドロキシプロゲステロンおよび, その他の性ホルモンとコルチゾール前駆物質
*性ホルモンパネル試験
*治療への反応
*要約
*参考文献
■7章 合成インスリン様物質の犬猫での使用について
*インスリンの生理学
*インスリン様物質の薬理学
*即効性インスリン様物質:リスプロ, アスパルト, グルリジン
*長時間作用型インスリン製剤
*インスリンデテミル
*猫におけるデテミル 対 グラルギン
*参考文献
■8章 犬におけるインスリン抵抗性
*外因性インスリンへの抵抗性の定義
*外因性インスリンに対する抵抗性の鑑別診断
*外因性インスリン抵抗性の診断的評価法
*治療
*参考文献
■9章 小動物における糖尿病のエマージェンシー
*病態生理学
*臨床的特徴
*管理
*合併症
*予後
*参考文献
■10章 小動物の内分泌性高血圧
*血圧測定
*原発性高アルドステロン症
*副腎皮質機能亢進症
*褐色細胞腫
*甲状腺機能亢進症
*糖尿病
*その他の内分泌疾患
*参考文献
■11章 猫の原発性高アルドステロン症
*アルドステロンの生理学
*原発性高アルドステロン症
*要約
*参考文献
著:Thomas K. Graves
監訳:佐野忠士(日本大学生物資源科学部)
出版:エデュワードプレス
サイズ:B5版 上製本 148頁
発行年月日:2011年5月25日
ISBN:978-4-89995-593-1