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【SOLD OUT】J-VET '10/02月号 猫のリンパ腫 2. 猫の消化器型リンパ腫
《00011002》


販売価格: ¥ 3,666円(税込)


エビデンスに基づく,飼い主さん本位の獣医療を目指す先生方に!! 月刊「J-VET」

小動物診療のエビデンス
わが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。

COMPENDIUM
世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。


■本書において、記事中の記述に誤りがありました。
詳細はこちらからご確認お願い申し上げます。


目次
■小動物診療のエビデンス■
○腫瘍のエビデンス 11
*猫のリンパ腫 2. 猫の消化器型リンパ腫 瀬戸口明日香
 猫のリンパ腫では消化器型リンパ腫の発生が増加しており,とくに猫白血病ウイルス(FeLV)抗原陰性の高齢猫における発生が多い。炎症性腸疾患と高分化型リンパ腫の鑑別は難しいが,組織構築の違い,免疫組織化学,遺伝子再構成を利用したPCR法によるクローナリティー解析が診断の補助所見となる。高分化型リンパ腫と低分化型リンパ腫では治療の選択肢および予後が大きく異なるため,診断が重要である。高分化型リンパ腫はアルキル化薬による治療で約12~18カ月の生存期間が得られる。猫の消化器型リンパ腫ではドキソルビシン単独による治療は推奨できない。

■COMPENDIUM■
○救急時における制限輸液蘇生 監訳:岡野昇三
 輸液療法は,循環血液量減少性ショックの治療方法として非常に重要な手技である。このような状態の動物では,輸液量を制限することに治療上および手技上の大きな利点がある。高張生理食塩水やコロイド液は,等張晶質液と比較して非常に少量でも循環血液量減少性ショックに有効であるという特徴がある。本稿は,獣医療における蘇生時の制限輸液蘇生の理論と適応について述べる。

○髄膜腫:犬と猫の比較 監訳:望月 学
 髄膜腫とは,髄膜のクモ膜層に発生する脳実質外腫瘍をいう。症状として認められることが多いのは,犬では発作,猫では性格の変化,視覚消失,歩様異常などである。犬猫ともに腫瘍の成長は遅く,症状が潜行性であることが多い。また,犬のほうが悪性であることが多い。腫瘍の根本的治療として外科手術,放射線治療,化学療法を,腫瘍の二次的影響の治療としてステロイド剤や抗痙攣薬の投与を行う。猫では外科手術で完全切除できることが多いため,外科手術が第一選択となる。完全切除できなかった場合は,放射線治療を行うことにより生存期間が延長する可能性がある。

○犬の腎性二次性上皮小体機能亢進症 監訳:伊藤哲郎
 犬では慢性腎不全により二次的に上皮小体過形成および続発性の上皮小体機能亢進症が発生することがあり,カルシウム代謝に重大な変化が起こる。腎性二次性上皮小体機能亢進症は複数の要因が関与する複雑な症候群である。上皮小体ホルモン濃度が上昇するとさまざまな有害な影響が現れる可能性がある。治療方法として,食事から摂取するリンの制限,消化管でのリンの吸着,カルシトリオールの投与により,腎疾患の進行が遅延し,上皮小体ホルモンの血中濃度が低下することもある。しかし,罹患動物の予後は要注意または不良である。

■連載,他■
○UK VETより 内視鏡学 第9回
*腹腔鏡 5. 犬の腹腔鏡下卵巣摘出術 監訳:坂井 学
 犬の不妊手術は一般的に腹部正中切開によって行われるが,近年,きわめて侵襲性の低い方法が提案されている。この低侵襲手術は,ヒトでは術後の疼痛が軽減され,感染症の発生率が低下し,入院期間が短くなることが証明されているが,獣医療でも疼痛が軽度であることが証明されつつある。

○看破せよ、遺伝病。 第2回
*遺伝病の検査方法 国枝哲夫, 米田一裕
 最近,遺伝病やその検査方法について,獣医師やブリーダーをはじめ一般の愛犬家などの多くの方の関心が高まっている。遺伝病の検査について正しく理解できるよう,検査の重要性と方法を紹介する。

○Close Up:Antibiotic
*泌尿器疾患における抗生物質治療の現状と課題
 第2回 麻布大学附属動物病院 渡邊俊文先生 インタビュー 後編

○座談会 視点2010
*これからの動物病院経営を考える ~米国の現状と変遷を参考に~
 太田亟慈, 原大二郎, 森島隆司, 平島康博, Lowell Ackerman

○獣医師・病院スタッフのためのストレス・マネジメントの基礎知識 第6回
*ストレスと性格傾向 中川真美
 今回は個人の性格傾向とストレスとの関連について述べる。ストレス耐性や疾患と関係の深い一般的な性格傾向と,獣医師や動物病院スタッフという職業に特徴的な性格傾向を考える。

○動物病院の言葉をわかりやすく 第6回
*生検 藤田桂一
 生検とは,専門家に対しては説明するまでもなく,病変部位から一部を取り出して顕微鏡で観察する検査であり,診断上大きな役割を果たす。ところが,一般の人の約半数はなじみがないという。

○書評
*「最新 犬の新生子診療マニュアル」 小嶋佳彦


出版:エデュワードプレス