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【SOLD OUT】J-VET '10/06月号 肥満 -診断と治療-
《00011006》


販売価格: ¥ 3,666円(税込)


エビデンスに基づく,飼い主さん本位の獣医療を目指す先生方に!! 月刊「J-VET」

小動物診療のエビデンス
わが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。

COMPENDIUM
世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。


目次

■小動物診療のエビデンス■
○内分泌疾患のエビデンス 7
*肥満 -診断と治療- 石岡克己
 肥満の診断において,BCS評価法は主観的であるが,熟練者による評価は信頼できる。また,超音波検査やCT検査を用いれば体脂肪量を数値化することが可能である。食事療法は代謝を適切に保ちながらエネルギー制限を行う必要がある。関節疾患をもつ肥満患者には,水中運動療法が有用である。薬物療法は有効性が高いが,適用する患者を正しく選択すべきである。

■COMPENDIUM■
○シュウ酸カルシウム結石症 監訳:桑原康人
 シュウ酸カルシウム尿路結石は,犬,猫,ヒトで最も多くみられる尿路結石の一つである。シュウ酸カルシウム尿路結石症を内科的に溶解する方法はないため,治療管理では物理的な摘出および予防に重点がおかれる。予防は,主に飲水量を増やすための食事管理と,適切な薬物を使用すること,または特定の薬物の投与を避けることが中心となる。
○犬の心房細動 監訳:藤井洋子
 犬の心房細動は,心血管系の基礎疾患が原因となって心房拡大が起こった場合に発生する。心電図における心房細動の特徴は,P波が消失することと,心室レートが上昇し,かつ不規則になることである。血行動態には心拍出量の減少と心不全徴候の悪化などの影響が及ぶ。治療としては,抗不整脈薬の投与,二相性経胸壁電気的カルディオバージョンなどが行われる。重度の拡張型心筋症などの心臓の基礎疾患がある場合は予後は要注意である。
○動脈血と静脈血の血液ガス分析 2. 応用編:救急治療室における酸素化の補助的指標と血漿電解質 監訳:山下和人
 救急時に測定した血液ガスや電解質の分析結果を解釈する際には,臨床獣医師は可及的すみやかに治療が必要な検査項目を判断しなければならない。本稿では,救急症例の初期治療とモニタリング順序の微調整に役立つ酸素化の状況と電解質の評価の概念について提示する。
※この記事の前編「動脈血と静脈血の血液ガス分析 1. 適応,データの解釈,臨床応用」は,2010年5月号に掲載されています。

■連載,他■
○UK VETより 内視鏡学 最終回
*胸腔鏡 2. 胸腔鏡下胸部外科手術 監訳:坂井 学
 胸腔鏡処置は,胸腔内病変の診断および治療のための手技として獣医療領域でも急速に広まりつつある。胸腔鏡処置手術の手技と術後ケアを中心に解説し,起こりうる合併症について検討する。
○再生獣医療 第2回
*肝臓の再生 -獣医療領域における現状と課題- 久末正晴 ほか
 近年,犬や猫の高齢化に伴い,難治性の肝臓疾患が増加している。治療には薬物が用いられるが,慢性化すると治療に対して不応性となるため,新規治療法として肝再生医療の確立が進められている。
○Case Report in JARMeC 第2回
*がん治療と免疫療法 堀内 大
 がんは犬と猫の高齢化に伴って発生数が増加し,伴侶動物の死因の最上位を占めるようになった。今回は日本動物高度医療センター腫瘍科の特徴の一つである免疫療法の概要を述べ,実際に免疫療法を実施した症例について報告する。
○第20回 岐阜大学臨床セミナー
*フレキシブル・アリゲーター鉗子による犬糸状虫摘出術 大場恵典
 犬糸状虫症は十数年前にはポピュラーな疾患であったが,現在は目にすることが少なくなった。しかし,地域によっては一般的にみられる疾患である。その外科的治療の手技として,フレキシブル・アリゲーター鉗子を用いた犬糸状虫摘出術を,安全性と有用性を交えて解説する。
○Topic
*獣医療過誤訴訟の現状 渋谷 寛
 獣医療過誤訴訟が,増加しているらしい。その現状がどのようになっているのか,その根本的な原因は何か,著者の弁護士としての体験をふまえながら概説する。
○獣医師・病院スタッフのためのストレス・マネジメントの基礎知識 第9回
*予防的なストレス対処法 時間管理 中川真美
 とにかく拘束時間が長い獣医療従事。自分の時間を自分でコントロールするための具体的な方法を解説する。ぜひ掲載の表を使って,自身の時間の使い方を整理してみてほしい。丁寧な仕事をすること,長く従事すること,目標を達成することに大きく役立つはずである。
○動物病院の言葉をわかりやすく 第10回
*ウイルス 藤田桂一
 ウイルスと細菌はだいたい同じである,ウイルス感染症にも抗生剤が効く,と誤解している飼い主も多い。そうではないことを説明し,ウイルス感染症の治療について理解してもらうためにはどのように説明すればよいか,考える。
○新連載 マネージャー通信 第1回
*マネージャーの仕事について 石田 譲


出版:エデュワードプレス