目次
- 12020年発表ACVIMコンセンサスステートメントの概要
- 2心筋症の分類(ステージング、疫学、病態、診断、予後)
- 3心筋症の病理
- 4診断
- 5血栓症の診断と治療
- 6心筋症による不整脈の診断と治療
- 7心筋症に対する内分泌検査
- 8心筋症の遺伝子診断
- 9各施設での取り組み
監修者からのメッセージ
猫と犬では好発する循環器疾患は異なる。また、猫では治療薬の選択や治療に対する反応も、犬とは大きく異なる。犬と比べ、心臓手術がまだ一般的でないうえ、遠くの病院への通院が敬遠されがちであることから、ホームドクターでの内科的管理が要求されることも多いであろう。その際、犬に対して身につけた診断や治療の知識を、そのまま猫に応用することはできないため、猫に特化した循環器疾患に対する知識と技術の習得が必須となる。今回は全編書き下ろしとなっており、厳選した豪華な執筆陣による最新の情報が詰まっている。ぜひ読み込んでいただき、日々の診療に役立てていただければ幸いである。
監修 田中 綾
EDUWARD Press 編集部より
大変ご好評をいただいております「犬の僧帽弁閉鎖不全症」「犬と猫の心疾患の薬物療法」に続く、待望のシリーズ第3作目がついに登場です。今回は、「猫の心筋症」をテーマに、診断~治療まで深く掘り下げてご執筆いただきました。それに加え、一次・二次診療施設や大学、猫に特化した診察を行っている先生にも各施設での取り組みなどをご執筆をいただきました。また猫専門病院の先生方ならではといえる、心筋症の発生状況に関するデータや、診察によるストレスを減らすための工夫など、疾患だけではない+αの情報も盛りだくさんです。なかなか気づきにくい猫の心筋症。診断の際にはぜひ本書をご活用ください。