
2022年3月号から新連載がスタート!
鑑別診断プラクティス
~臨床医を育てる全科ラウンド~
“標準診療”を行うための土台として大切となるのが「診断ができること」、つまり「鑑別疾患が挙げられて絞り込みできるスキル」ではないかと考えます。診断が違えば、そもそもの標準診療を行うことは難しくなってしまいます。
本連載では、優先度を意識しながらの鑑別疾患の挙げ方・絞り込み方について、臨場感をもって学べるよう擬似症例を用いながら解説していきます。“標準診療の第一歩”として、ご活用いただける有用な情報が満載です。
- 【こんな先生におすすめ!】
- ●自身の診断にいま一つ自信が持てない。
- ●症例をもとに臨場感をもって鑑別診断の流れを学びたい。
- ●動物や飼い主の負担軽減のため、最短で確実な診断プロセスを学びたい。
- ●後輩に対して鑑別診断を整理して教えたい。

監修者 大森啓太郎 先生からの言葉
大森啓太郎 先生
東京農工大学
大学院農学研究院動物生命科学部門 准教授
農学部共同獣医学科
博士(獣医学)
アジア獣医内科学専門医(内科)
編集部からの言葉
- なぜCLINIC NOTEで鑑別診断の連載を始めようと思ったのか
- CLINIC NOTEのコンセプトは、【臨床の教科書】一般診療の“標準”が学べる総合情報誌です。
この標準診療を行うための土台として最も大切となるのが「診断ができること」、つまりは「鑑別疾患があげられて絞り込みできるスキル」が必須であると我々は考えました。
診断が違えば、そもそもの標準診療を行うことができないのです。 実際に病院の先生方にお話を伺うと、特に経験の浅い先生では、この「鑑別診断」を苦手としている方が多いと聞きます。
考慮すべき疾患があげられなかったり、疾患の優先度、次に進むべき検査を、頭の中で正しく組み立てることができないケースがよくあると言うのです。
“標準診療の第一歩”として、本連載をご活用いただければ幸いです。
- こんな先生に本連載をお勧めします
- ●自身の診断にいま一つ自信が持てない先生
- ●診断学のような教科書的な内容ではなく、症例をもとに臨場感をもって鑑別診断の流れを学びたい先生
- ●動物や飼い主の負担軽減のため、不要な工程を踏まない確実な診断プロセスを学びたい先生
- ●後輩に対して鑑別診断を整理して教えたい先生
読者からの言葉
新連載をお読みいただいた読者の先生方から感想をいただきましたので、ご紹介いたします。
- 臨床歴:1年
- ファーストインプレッションから診断まで、普段の診療を再現したような構成なので、実際の症例を診察する際に、どのように考えて診察を進めていくべきかシミュレーション出来ると思います。
- 新卒の獣医師では特に、経験や知識が少なく、症状から鑑別診断を挙げる能力が不足しているので、診断をすすめていく方法が記載してある参考書は勉強しやすいと思います。
- 症例に必要な検査項目とその検査結果が、画像所見まで含めて記載されているので、多角的な視野をベースにした思考能力が身につくと思います。
- 臨床歴:5年
- よくある主訴こそ疾患の見落としが多い。問診や検査の進め方など改めて整理できる内容となっている。
- 症例をもとに診察の流れを学べる構成となっているため、シチュエーションが想像しやすく、実際の臨床現場で活用できそう。
- 鑑別疾患が多い主訴に対してどのような思考で診断へつなげればいいのかがよくわかる。
- 鑑別疾患に関しては、診療にある程度慣れていろいろな症例をみている内に思い込みからなのか自分の中で勝手に除外してしまったり下位に位置付けてしまったりすることがあります。今回の記事で再度基本に立ち返って検査項目や問診内容を見直すことが大切だと感じました。
- 臨床歴:32年、病院院長
- 獣医大学では実際の症例をもとに、どのように診断を進めていくかのプロセスまでは学んできません。そのため、実際の臨床に立つと新人の先生は戸惑うことが多いようです。診断アルゴリズムで主訴に対してどのような流れで診断を進めていけばよいか整理できているので、新人の先生が診察を行う際に役立つと思います。
- 若手の先生の診療を見ていると本来最初の段階ですべき検査が抜けていたりすることがあります。本連載では、ステップ1からステップ5のプロセスを踏むことで見逃しを避けることができるので、若手の先生には重要な記事だと思う。
- 各ステップで症例の情報、ここでのポイント、著者の思考を読み自分の考えと対比することで様々な角度から診断を進められるので、鑑別診断を苦手とする若手の先生に最適な記事だと思う。
今後の予定
3月号 | 第2ラウンド「嘔吐」 |
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4月号 | 第3ラウンド「咳」 |
5月号 | 第4ラウンド「発熱」 |
6月号 | 第5ラウンド「痒み」 |
7月号 | 第6ラウンド「多飲多尿」 |
8月号 | 第7ラウンド「発作」 |
9月号 | 第8ラウンド「くしゃみ、鼻汁」 |
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10月号 | 第9ラウンド「跛行」 |
11月号 | 第10ラウンド「脱毛」 |
12月号 | 第11ラウンド「黄疸」 |

オンラインセミナーを開催!
※こちらのセミナーは終了いたしました
鑑別診断の分かれ道はここだ!
2つの類似症例から学ぶ 鑑別診断プラクティス

- 開催日
- 2022年5月25日(水)
20:00〜22:00(受付時間 19:30) - 講師
- 大森啓太郎先生
- 内容
- ・徹底解説! 鑑別診断アプローチ
①症状1:元気・食欲低下
②症状2:嘔吐
③症状3:下痢
・質疑応答
- 鑑別診断プロセスの優先順位の付け方が苦手で、診断までに手間取ってしまう先生
- 総合内科診療医から鑑別診断のプロセスを詳しく学びたい先生
- 症例が来た段階から診断までの論理的思考力を身につけたい先生
- 内科でよくみられる症状の診断アプローチを実際の症例から学びたい先生
定期購読者様限定!特別付録をプレゼント!
※現在、特別付録のプレゼントは終了いたしました
標準診療を行うための
最新ステージング・
グレーディング集
2022年3月号でCLINIC NOTEは創刊200号を迎えます!創刊200号を記念して特別付録をプレゼント!
標準診療を行うために必要な、一次診療で来院の多い疾患・病態の最新のステージング・グレーディングを1冊にまとめました!
知りたい項目をすぐに見つけることができ、臨床での診断・治療に活かすことができます。
- 【対象】
- ・2022年3月号発刊時点で定期購読をお申し込みされている方
- ・2022年4月末日までに定期購読をお申し込みされた方
付録は2022年3月号に付いてきます。
B6判、48頁、36項目
- 【救急】
- トリアージ
- 全身性炎症反応性症候群
- 【心血管系】
- MMVD
- 心筋症
- 高血圧
- 心雑音
- 【腎・泌尿器】
- 慢性腎臓病
- 急性腎障害
- 【呼吸器】
- 気管虚脱
- 喉頭虚脱
- 【歯科】
- 歯周病
- 【眼科】
- 白内障
- 【消化器】
- 下痢
- 犬炎症性腸疾患活動性指標(CIBDAI)
- 犬慢性腸症臨床活動性指数(CCECAI)
- 猫慢性腸症活動性指標(FCEAI)

- 【腫瘍】
- 犬と猫におけるリンパ腫の臨床ステージ分類(WHO分類)
- 犬皮膚肥満細胞腫の臨床ステージ分類(WHO分類)
- 犬皮膚肥満細胞腫の3段階グレード分類(Patnaik)
- 犬皮膚肥満細胞腫の2段階グレード分類(kiupel)
- 犬皮膚肥満細胞腫の組織学的グレード分類と生存期間(Patnaik/kiupel)
- 犬皮膚肥満細胞腫の細胞診によるグレード分類(Camus)と適用アルゴリズム
- 犬皮膚肥満細胞腫の細胞診:補足 リンパ節転移の評価(Camus)
- 犬の乳腺腫瘍のTNMおよび臨床ステージ分類
- 猫の乳腺腫瘍のTNMおよび臨床ステージ分類
- 【皮膚・耳疾患】
- 熱傷深度
- 犬アトピー性皮膚炎
- 外耳炎
- 【骨・関節疾患】
- 膝蓋骨脱臼
- 【神経・筋疾患】
- 椎間板ヘルニア(胸腰部・頸部)
- 特発性てんかん
- 【その他】
- 麻酔(ASA-PS分類)
- 脱水
- 肥満(BCS)
- 犬の急性痛のペインスケール
- 化学療法薬に関する有害事象
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